第3話、静かな告白のシーンがこんなにも心をえぐるとは思わなかった。
眞希(恒松祐里さん)が巧巳(橋本将生さん)に明かしたのは、澪(恒松祐里さん/同一人物)の孤独と痛み。
“推し”としての夢が、いつの間にか“呪い”に変わっていた。
画面の空気が止まって、まるで彼女の心の奥底に触れてしまったようだった。
巧巳(橋本将生)と澪(恒松祐里)――“推し”と“共犯”のあいだ
巧巳(橋本将生さん)は、推しのアイドル・AMELの澪と同居するという夢のような現実を生きている。
けれど、それは単なるファンタジーじゃない。
澪の中にはもう一つの人格――“眞希”がいる。
巧巳は、表の澪に惹かれながらも、裏の眞希の存在に引き寄せられていく。
推しを守りたい気持ちが、いつの間にか“共犯者”の覚悟へ変わっていく。
彼が抱えているのは恋じゃなく、崇拝でもなく、もっと危うい「献身」。
その歪さが、このドラマの魅力の核心だ。
眞希(恒松祐里)の涙の告白――“澪の孤独”が明かされる
「澪は、アイドルになりたいわけじゃなかったの」
眞希が静かに口を開いた瞬間、空気が張りつめた。
AMELのメンバー・愛衣那に誘われて加入した澪。
最初は努力と笑顔で乗り切っていたけど、気づけばグループの“センター”になり、人気が一人歩きしはじめる。
努力の先に待っていたのは、称賛じゃなく孤立だった。
「いつの間にか澪が一番人気になって、あの子はまた1人になってしまった」
このセリフの「また」という一言に、澪の過去の痛みが滲んでいた。
恒松祐里さんの声の震えがリアルで、眞希と澪の境界があいまいになっていくのがゾクッとするほど美しかった。
“生きてほしい”――眞希の願いと巧巳の切なさ
「澪に生きてもらいたいし、幸せになってもらいたいの」
眞希がそう言うとき、まるで自分に言い聞かせているようだった。
澪と眞希は、同じ身体を共有する“ひとりの人間”。
けれど、澪の心を守るために生まれた眞希は、澪の幸せを願うほどに自分が消えていく。
それを聞いた巧巳(橋本将生さん)が見せた、あの切ない表情。
“推しを救いたい”という思いが、“もう二度と救えないかもしれない”という不安に変わる瞬間。
静かに流れるピアノの音とともに、胸が締め付けられた。
SNSでは共感と涙「澪ちゃん頑張ってたんだね」「眞希の愛が痛い」
放送後、X(旧Twitter)では“#ひと夏の共犯者”がトレンド入り。
「眞希のことがどんどん好きになる」「澪ちゃんの孤独がリアル」「眞希さんが澪を守ってたなんて切なすぎる」「アイドルの裏側ってこうなんだ」「オタクとして辛い話だけど真実なんだよな」など、共感と涙の声が殺到した。
特に、「澪に生きてもらいたい」の一言は多くのファンの心に刺さった。
恒松祐里さんが演じ分ける“澪と眞希”のコントラストも絶賛され、「一人二役が自然すぎる」「演技で人格が変わるのが怖いほどすごい」と話題に。
まとめ
第3話は、“アイドルの光と影”がもっとも鮮明に描かれた回だった。
澪(恒松祐里さん)の裏にあった眞希の存在が、ようやく浮かび上がる。
そして、巧巳(橋本将生さん)の“愛”がどこまで純粋で、どこから狂気なのかが問われ始めた。
眞希の言葉が澪を救うのか、それとも巧巳を壊すのか。
この物語は、恋でも友情でもない、“共犯”という名の絆に踏み込んでいく。
次回、澪の“すべてを終わらせたい”という言葉の意味が明かされる――。
ここからが本当の地獄の夏。
(あやぴょん)

