『ひと夏の共犯者』第4話、“推し語り”でオタクの魂が爆発した夜(感想)(ネタバレがあります)

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第4話、想定外に胸が熱くなった。
巧巳(橋本将生さん)がモナ(石川瑠華さん)に語る“推し・澪(恒松祐里さん)”への想いが、あまりにもリアルすぎて。
画面の向こうで「分かる〜」って共感してる人、絶対多かったはず。
恋愛ドラマなのに、途中からオタクの情熱ドキュメンタリーみたいだった。
生きる理由を“推し”に見いだす瞬間って、ああいう顔になるんだよね。

巧巳(橋本将生さん)の“推し”が生きる理由になった瞬間

小説家になる夢を諦めて、空っぽだった大学時代。
そんな中、AMELのライブで澪(恒松祐里さん)を見つけた巧巳(橋本将生さん)。
彼女のステージを見て、「あ、まだ生きててもいいかも」って思ったんだろうな。
推しがいるって、それだけで人生が再起動する。
「澪さんを見つけてすっげぇ救われたんだ」って言葉に、あの時の息苦しさと光が混ざってた。
オタクとしてじゃなく、人としての“救い”が滲んでて、泣きそうになった。

モナ(石川瑠華さん)との会話が生々しくて優しい

モナ(石川瑠華さん)はずっと幼なじみとして巧巳を見てきた。
彼が澪(恒松祐里さん)に夢中になっても、どこかで受け止めてるのが伝わる。
「澪ちゃんのことが好きなの?」っていう質問が、責める感じじゃなくてただの確認。
そのやわらかい距離感が、このドラマの“心臓”になってる気がする。
巧巳(橋本将生さん)は澪を語りながら、モナの存在にも救われてるんだと思う。
この三角関係、静かに痛い。

巧巳の“推し語り”がリアルすぎてSNSがざわついた

推しの話をし始めた瞬間、巧巳(橋本将生さん)が早口になるの最高だった。
「ただのオタクの早口になってた」「イキイキしすぎて可愛い」ってSNSでも話題に。
演技というより、リアルな“推し活”トーク。
「推すことで生きてるって感じがして」って言葉、全国のオタクがうなずいた瞬間だと思う。
このドラマ、サスペンス要素強めなのに、こういう“人間の本音”を見せてくるのずるい。
共犯どころか、視聴者も感情の共犯者になってる。

裏の澪=眞希(恒松祐里さん)という存在の不穏さ

澪(恒松祐里さん)にはもう一つの人格“眞希”がいる。
巧巳(橋本将生さん)は澪を守るために、自分の手を汚す覚悟をしているけど、
この“愛と狂気”の境界が回を追うごとに曖昧になっていく。
眞希が問いかけた「モナを殺せるか」の一言が、静かに頭に残る。
推しへの愛が純粋すぎて壊れていく——その構図が痛くて美しい。
ラブサスペンスなのに、どこか祈りのような切なさが漂ってた。

AMELの裏側と“推しと推される”構造のリアルさ

アイドルグループAMELの世界もどんどん複雑に。
刑事・塔堂(萩原聖人さん)と三宅(柾木玲弥さん)の取り調べで、
三宅が「推しです」って言っちゃうあの瞬間、ちょっと笑った。
立場を超えて、誰もが“推し”を持ってる時代。
だからこそ、このドラマの人間描写がリアルに響く。
ファンとアイドル、愛と依存、善と悪——全部が線じゃなくてグラデーション。
その曖昧さを、ちゃんと肯定してくれるのがこの作品の魅力。

まとめ

第4話は、オタクの“生きる理由”を真っ直ぐに描いた回だった。
巧巳(橋本将生さん)が澪(恒松祐里さん)を語る声が、ただの恋じゃなく人生の告白に聞こえた。
モナ(石川瑠華さん)の穏やかなまなざしも、澪と眞希の二面性も、全部がこの物語の深呼吸。
“推す”って行為の尊さと危うさを、ここまで丁寧に描いたドラマ、他にない。
静かな語りの中で、誰もが誰かの光を見つけようとしていた。
推しって、やっぱり生きるエネルギーだ。
(あやぴょん)