ひと夏の共犯者|第3話が胸キュ…“あなたを守る”に心拍数ぶち上がり(感想)(ネタバレがあります)

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3話、ずっと手のひらが汗。
岩井巧巳(橋本将生くん)がふっと迷って、でも視線だけはまっすぐなのやばい。
MIO=片桐澪/眞希(恒松祐里ちゃん)のスイッチが入る瞬間、空気が冷える感じまで伝わってきて、息を飲む音が自分でも聞こえた。
AMELの仲間たち――愛衣那(永瀬莉子ちゃん)、瑠奈(秋澤美月ちゃん)、エマ(上原あまねちゃん)もそれぞれの場所で揺れてて、祭りのざわめきに心も持っていかれた。
最後のひとこと、“共犯者”って、こんな温度なんだね。

巧巳(橋本将生くん)の“決め顔”がズルい件

浴衣の人波、屋台の明かり、金魚の赤。
そんな中で岩井巧巳(橋本将生くん)の表情がどんどん変わる。
澪に向けるやさしさと、眞希に向ける焦りが同居してて、いちいち心を持っていかれた。
とくにモナ(石川瑠華さん)に澪の存在がばれた後、笑ってるのに目が泳ぐあの一瞬。
友だちに平気なふりをしながら、胸ポケットで携帯が震えてるみたいな落ち着かなさ。
セリフ少なめでも、肩の力の抜け具合と顎の角度だけで「隠し事の重さ」を見せてくるの、初主演とは思えないキレだった。

澪/眞希(恒松祐里ちゃん)の二重奏、声の温度差で刺してくる

片桐澪がふっと意識を落とした瞬間に立ち上がる“眞希”。
同じ顔なのに体温が違う。
恒松祐里ちゃん、台詞の速度を半拍だけずらして、視線の置き場もスッと遠くへ逃すから、画面が陰って見える。
〈消えるわ〉の言い切りで一歩引かれた気がして、こっちの心まで空洞になる。
なのに次の秒で、耳もとにかすかに触れる仕草。
軽い悪戯みたいに見せて、実は境界線を壊す合図。
優しさと危うさを両手で回し続ける、回転木馬みたいな目の光が忘れられない。

夏祭りのざわめきが仕掛ける“公開スリラー”

太鼓の音、綿あめの甘さ、夜店の白い照明。
お祭りの幸福感が上書きされるみたいに、報道カメラの赤いランプが点いて世界が反転。
AMELの愛衣那(永瀬莉子ちゃん)、瑠奈(秋澤美月ちゃん)、エマ(上原あまねちゃん)が報道陣に囲まれるショットは、キラキラのステージ衣装がそのまま盾にならない無力さを際立たせて、胸がきゅっと縮む。
遠くでモナ(石川瑠華さん)が足を止め、巧巳の横顔に影が差す。
楽しい音が背景ノイズに変わると、人はこんなにも孤独に見えるんだと理解させられた。

塔堂(萩原聖人さん)が鳴らす“警鐘”と、物語の加速

刑事の塔堂雅也(萩原聖人さん)に「片桐澪を先に見つけろ」という指示が落ちてくる場面、声の低さが空気を締めるネジみたい。
淡々とした口調の裏で、時間のカウントダウンがはじまる。
若手の三宅圭吾(柾木玲弥さん)も現場の熱に引っ張られて走り出す。
舞台は同じ村の夜なのに、登場人物それぞれの時計は違う速さで進んでる感じ。
この“ズレ”が、巧巳たちの隠れ場所をどんどん狭くしていく。
穏やかな風景に、捜査線の黄色だけが異物みたいに差し込まれて、背中がそわそわした。

“あなたを守る”が刺さった理由、言葉より前の震え

眞希に「共犯者よ…」と告げられてからの、巧巳(橋本将生くん)の返答。
「分かってる。
でも…あなたを守るって決めたから…」。
この台詞、文字で読むと真っ直ぐなのに、発するまでの0.5秒の震えがすべてを物語ってた。
逃げ道を飲み込む喉の動き、視線が一瞬だけ澪の残像を探す揺れ。
恋と罪の境目で足を止める彼に、こちらの心拍まで連動。
SNSが「心臓もたない」「タイトル回収アツい」とざわついたの、あれは過剰反応じゃない。
言葉が未来の自分も縛る鎖になる、その覚悟を見たからだと思う。

AMELという“光”が放つ影、愛衣那・瑠奈・エマの立ち位置

グループの光は希望だけど、光量が上がるほど影も濃くなる。
愛衣那(永瀬莉子ちゃん)は大人びた落ち着きで空気をまとめ、瑠奈(秋澤美月ちゃん)は警戒心の高さが逆に仲間思いを匂わせる。
エマ(上原あまねちゃん)は無邪気さと直感の鋭さが同居。
三者三様のバランスが、澪の“空白”を際立てる鏡みたいで、報道に晒された瞬間のまばたき一つにも物語が宿る。
彼女たちのステージが輝くほど、ファンの視線も刃に変わる怖さ。
アイドルの夢の裏側にある現実を静かに突きつけられた。

まとめ

3話は、恋の名を借りた“選択”の連続。
岩井巧巳(橋本将生くん)が差し出した言葉は、優しさであり呪いでもある。
片桐澪/眞希(恒松祐里ちゃん)の二つの鼓動、AMELの三人が抱える矛盾、モナ(石川瑠華さん)や塔堂(萩原聖人さん)が運んでくる現実の圧。
全部が同じ夜にぶつかって火花を上げた。
軽い祭囃子の裏で、靴底が少し重くなる。
次に誰の手を取るのか、その選び方ひとつで世界が反転する気配だけが、まだ耳の奥で鳴ってる。
(ほのりん)