『良いこと悪いこと』、初手から心拍数バグる展開って何事(感想)(ネタバレがあります)

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「第1話、空気がピリッと痛い」ってこういうことかも。
高木将(間宮祥太朗さん)と猿橋園子(新木優子さん)が再会するだけのはずが、同窓会の土がまだ湿ってるみたいにイヤな予感がじわじわ。
笑い話にしたいのに、胸の奥で警報鳴る感じ。
アルバム一冊で過去の扉がガン!って開いて、置きっぱなしにした思い出まで勝手に歩き出すやつ。
油断してたら心を持っていかれる。

タイムカプセルが呼ぶゾワッ…第1話の空気

掘り起こしたタイムカプセルから出てきたのは、ただの卒業アルバム一冊。
なのに、高木将(間宮祥太朗さん)がページをめくる手つきがちょっと固い時点で、もう嫌な汗。
6年1組の見開きに黒く塗られた顔、顔、顔。
ペンのインクが乾ききってないみたいに、生々しい。
教室の匂いまで一瞬戻ってきたのに、その懐かしさを踏みにじる黒の主張が強い。
22年も経ったのに、誰かはまだ過去を現在形で扱ってる。
アルバムがただの記録じゃなく、罠っぽく見えるの、こわ。

高木将(間宮祥太朗さん)と猿橋園子(新木優子さん)、因縁タッグの温度差

高木は東京郊外で家業の塗装会社を回してる現実派。
日焼けの上にさらに重ねるみたいな生活感があって、「今日の晩ごはん何?」っていう温度。
対して猿橋園子(新木優子さん)は、言葉の端っこに棘を隠すタイプで、目が何かを測ってる。
ふたりの距離は、同窓会の距離感よりちょい遠い。
でも、黒塗りの同級生ページが“共通の敵”みたいに前に出てきた瞬間、会話のテンポが少しだけ合うのがわかる。
手を組むって言葉の軽さと、内側の重さの差が、妙に刺さった。

黒く塗られた6人のページ、そして初手から落下事件

黒で塗られていた6人の中には、武田敏生(水川かたまりさん)や桜井幹太(工藤阿須加さん)の顔も。
理由はまだ霧の中。
なのに夜、いきなり現実が悪い音を立てた。
武田が高所から落ちる一瞬、画面の風が冷たくなる。
駐輪所の屋根に叩きつけられる鈍い響き、赤の広がり、時間の流れがぐにゃっと歪む感じ。
開始早々でそれやる?って戸惑いと、もう戻れないって予感が同時に来る。
SNSがざわつくのも当然で、「展開早すぎ」って文字が目に刺さるレベル。

家族の生活感が刺さる:加奈(徳永えりさん)と花音(宮崎莉里沙さん)

高木の暮らしは、手に付いたペンキみたいに丁寧で現実的。
妻の加奈(徳永えりさん)の視線は、疲れてても家を守る強さがあるし、娘の花音(宮崎莉里沙さん)が喋ると、空気がちょっとだけ柔らかくなる。
だからこそ、黒塗りの過去と今の食卓が同じテーブルに乗るのがキツい。
会社のこと、家族のこと、同窓会の違和感。
全部を同時に抱える高木(間宮祥太朗さん)の肩、画面越しでも重さが伝わる。
幸せな日常ほど、ひびが入った時の音が大きい。

「ノンストップ考察」ってこういう圧?合図みたいな違和感の積み重ね

誰が何を知ってて、どこまで隠してるのか。
会話の「間」が手掛かりっぽく見えるし、ちょっとした目線の泳ぎまで拾いたくなる。
猿橋(新木優子さん)の選ぶ言葉、高木(間宮祥太朗さん)の沈黙、幹太(工藤阿須加さん)の様子。
全部が糸口の候補。
しかも“黒塗りの6人”にだけ共通点があるっぽいの、怖すぎ。
考察の入口が多くて、どれから解けばいいか迷う。
でも迷うこと自体がこのドラマの設計図なのかも。

第1話の余韻:SNSのざわめきと自分のメモ

タイムラインには「始まりがまさかすぎ」「衝撃」「もう退場?」みたいな言葉が飛び交って、こっちの鼓動もつられて速くなる。
私のメモには、①黒塗りの基準、②当時の6年1組の力関係、③タイムカプセルを“誰が”仕掛けに使ったのか、の三つ。
そして、武田(水川かたまりさん)の落下が“見せしめ”なのか“口封じ”なのか。
静かなBGMの裏で、次の誰かの靴音が近づいてる感じが消えない。
こういう後味、じりじりして嫌いじゃない。

まとめ

第1話は、懐かしさを餌にして、安心を一口で飲み込むタイプのミステリー。
高木将(間宮祥太朗さん)と猿橋園子(新木優子さん)の温度差が、事件の体温計みたいに働いてた。
家族の温もり、同窓会のざらつき、黒塗りの圧、そして落下の衝撃。
全部が一枚のフィルムに重なって、次のページをめくる指先が冷える。
怖いのに、続きが気になる。
この矛盾、ちゃんとクセになる。
(こころん)