第2話、息するのを忘れるくらい静かで怖かった。
高木将(間宮祥太朗さん)と猿橋園子(新木優子さん)の距離が少し近づいたと思ったのに、その先に待ってたのは光じゃなくてトラックのヘッドライト。
誰もが罪を抱えてるのに、償うチャンスすら与えられない。
このドラマ、本当に“良いこと悪いこと”の線をぐちゃぐちゃにしてくる。
静かな悲鳴みたいな回だった。
6人の黒塗り、その意味が少しずつ明らかに
22年前のタイムカプセルから出てきた、6人の顔が黒く塗られた卒業アルバム。
第2話では、それがただのいたずらじゃないことがはっきりする。
高木(間宮祥太朗さん)と園子(新木優子さん)は、次に狙われる人物を突き止めようと奔走。
最初の犠牲者・武田(水川かたまりさん)と桜井(工藤阿須加さん)は、“将来の夢の絵”と同じ形で殺されていた。
「夢が形を変えて呪いになる」って設定、ゾッとするほど美しくて残酷。
園子の「あなたを恨んでるのは、私以外の誰か」というセリフ、呼吸を止めたくなるくらい冷たかった。
笑美(松井玲奈さん)の過去と“光”の皮肉
高木と園子が連絡を取った6人のうちのひとり、笑美(松井玲奈さん)。
彼女の夢は「スポットライトを浴びるアイドルになること」。
今は六本木でホステスとして暮らしていて、外から見たらキラキラ。
でも、その“光”が全部嘘くさく見えるのがこのドラマのすごいところ。
園子(新木優子さん)に会って、かつてのいじめを謝るシーンは一瞬だけ優しかった。
「懲らしめてよ。悪いやつら」って差し出す証拠写真の笑美の顔が、救われたいのか、罰を受けたいのかわからなくて、胸がギュッとした。
“森のくまさん”がただの童謡じゃなくなる瞬間
高木(間宮祥太朗さん)の家に現れた“ターボー”こと小山(森本慎太郎さん)。
軽口を叩く彼の存在が、束の間の安らぎみたいでほっとした。
でも、その後で流れた「森のくまさん」の替え歌が、6人を殺す順番になっていると気づいた瞬間、背筋が氷みたいに冷えた。
子どものころの歌が、死のメッセージに変わるなんて。
記憶の中の“楽しかった時間”が、急に罠に見えるの、ほんとに怖い。
トラックのライト、それが彼女の“夢のスポットライト”だった
笑美(松井玲奈さん)が最後に浴びた光は、ステージライトじゃなくてトラックのヘッドライト。
その一瞬だけ、彼女の顔に光が当たる。
きれいなのに、残酷すぎる。
園子の表情も、高木の焦りも、全部が間に合わない速度で進んでいく。
「懲らしめてよ」って言葉が、まるで自分への予告だったみたいに響く。
SNSで「こっちのスポットライト…」って言葉が流れてて、誰もが同じ痛みを感じたのがわかる。
夢を信じた子ども時代が、一番残酷な伏線になってた。
園子(新木優子さん)の“復讐”と“赦し”の間
第2話の園子は、復讐心と後悔の狭間で揺れてる。
笑美に対して怒りもあるのに、憎みきれない。
「私をいじめたのはあなた。でも、あなたも壊れてる」って目で語る。
新木優子さんの目が、涙よりも静かに語るのがこの作品の強さ。
彼女は悪人じゃない、でも聖人でもない。
高木との会話のテンポにも少し柔らかさが出てきて、希望のようなものを見せたのに、ラストでそれを全部ひっくり返してくる。
この落差が心臓に悪い。
まとめ
第2話は、「夢」と「呪い」が同じ形をしてるって気づかされる回だった。
笑美(松井玲奈さん)の最期は悲しいのに、美しくて忘れられない。
高木(間宮祥太朗さん)と園子(新木優子さん)は、少しずつ事件の核心に近づいてるけど、同時に過去の闇にも飲み込まれていく。
“森のくまさん”の歌がもう聴けない。
次の“順番”が誰なのか、それを知るのが怖いのに待ってしまう。
このドラマ、静かに壊れていく音が一番怖い。
(みかんてぃ)

