良いこと悪いこと 第1話の感想(ネタバレあり)

本ページはプロモーションが含まれています

イントロ・冒頭の謎の導入

ドラマは、小学校の同窓会から物語を始めるという設定でスタートする。
主人公・高木将(間宮祥太朗)は、かつて「キング」と呼ばれた存在で、クラスの中心的な人物だったらしい。
同窓会では、タイムカプセルを掘り起こすシーンがあり、そこから“6人の顔が塗りつぶされた卒業アルバム”という異様な遺物が出てくる。
このアルバムの存在が、「何かが歪んでいた過去」にまつわる謎の核心になっていく予感を強める。

登場人物の再会と葛藤の種

将と猿橋園子(新木優子)は、小学校時代から関係性があったようで、再会することでそれぞれの記憶や感情のズレが見えてくる。
過去の“いい面”“悪い面”が影を落とすように、人物たちの秘密や罪の意識がちらほら顔を出す。
特に、将がかつてクラスの“リーダー”だったことと、表の顔と裏の顔のギャップがどう関わってくるかが興味深い。

不審死の気配と緊張感の形成

物語後半では、同級生たちの不審死が浮かび上がり、ただのノスタルジック再会ものではないサスペンスとしての要素が強まる。
顔の塗りつぶされていた卒業アルバムが、“誰かを隠す・消したい過去”の象徴にも見える。
視聴者としては、「なぜこの6人だけ顔が消されていたのか」「その関係性とは何か」を早く解きたくなる引きの強さがあった。

印象に残る演出・伏線と気になるところ

印象に残ったのは、同窓会の場面での“距離感”の演出。再会した瞬間のよそよそしさや、無造作に交わす言葉の裏に潜む気配。
また、タイムカプセルシーンの演出が象徴的で、過去と現在が交錯する瞬間の空気感がうまく出ていたと思う。
ただ、第1話ということもあって、人物が多くて名前と立ち位置を整理するのが少し大変な気もした。
あと、なぜ“6人だけ顔が消されていたか”の理由を早めに明かさないあたりは、ややじらしすぎる印象も。

これからの期待と全体の印象

第1話を見終えて、このドラマがただのミステリーではなく、人間関係の裏側や“良いこと・悪いこと”という価値観の揺らぎを描く作品になりそうだと感じた。
将と園子の過去、そして同級生たちの関係性の闇がどう事件と結びつくのか。
これから回を重ねるごとに、「誰が犯人か」だけでなく、「なぜ人は隠すのか」「善悪の線引きはどこか」という問いが深まっていく展開を期待したい。
スタートとしてはまずまず手ごたえあり。続きが気になる第1話だった。
(あいちゃん)