第9話、静かにパンチある回でびっくりした。
海老原勝男(竹内涼真さん)が謹慎中なのに、妙に日常と孤独が同時にまとわりつく感じで、部屋の空気すら重い。
なのに鮎美(夏帆さん)と過ごす時間は、湯気みたいにふわっと柔らかい。
マンガかよってツッコミたい展開もあるのに、急に名言落としてくるから油断できない。
あの一言、妙に沁みて、知らないうちに目元が熱くなった。
勝男(竹内涼真さん)の謹慎期間が、笑えないのにどこか不器用でかわいい
パワハラ指摘で出勤停止された勝男(竹内涼真さん)は、日中ずっと1人。
職場の喧噪は消え、外の気配だけが遠くて、自分の存在が部屋に取り残されたみたい。
それでも生活は続くのに、やることなくてスマホ落とすし、よりによって自販機の下。
拾おうとして腕を挟むとか、漫画のコマ割りみたいな悲劇。
見てる側は笑いたいのに同情もこみ上げる、あの微妙な空気。
社会的立場より、個人としての情けなさが前に出る瞬間って刺さる。
通りかかった鮎美(夏帆さん)、助け方が自然すぎて心に風が通る
偶然そこを歩く鮎美(夏帆さん)。
何気ない救助なのに、勝男には手が差し込むみたいな明るさ。
2人の距離が急に近くなるというより、前からあった温度差がふっと縮む。
助けが大げさじゃないのが良い。
見栄も正義感もなく、ただ「見つけたから助ける」っていうシンプルな優しさ。
こういう自然な優しさに救われる時期、誰にでもある気がする。
居酒屋の席、ビールともつ焼きの湯気が感情をゆっくり溶かす
2人で乾杯して、もつ焼きの香りが画面越しでもわかるくらいリアル。
勝男(竹内涼真さん)がぽろっと言った、「おいしいもん食べて嫌なことが消えるわけじゃないんだけど…」のくだり。
あれはただのセリフじゃなく、心をそっと撫でる言葉。
美味しいって思える余裕がある自分に気づく瞬間、それが救いなんだなって視聴者側にも落ちる。
鮎美(夏帆さん)の笑顔も、優しい灯みたいにほぐしてくる。
2人の会話は静かなんだけど、その静けさが逆に響く。
SNSがざわついた理由、わかりすぎて言葉が追いつかない
「おいしいと思えればまだ大丈夫」この一文だけで、数人の人生救える勢い。
忘れたいじゃなく、抱えたままでも笑える余白があるかどうか。
そこに共感して泣いた人が多いの、当然だと思った。
SNSの声にも「涙出た」「心に残った」「前向ける言葉」って並んでて、画面越しでも温度が伝わった。
ドラマのやさしさが、視聴者の日常にも滑り込んでいく感じが好き。
まとめ
第9話は大事件が爆発するわけじゃないのに、心の芯がじわっと温まる回だった。
勝男(竹内涼真さん)の不器用さも、鮎美(夏帆さん)のさりげない優しさも、ビールの泡みたいに胸に残る。
嫌なことは消えなくても、おいしいと笑える余裕がある限り前に進める。
そんな言葉が静かに背中を押してくれた。
たぶん、多くの人がこの優しさに救われてる。
(みかんてぃ)

