『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第2話、顆粒だし片手の恋が崩れ落ちる瞬間(感想)(ネタバレがあります)

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第2話、笑って見てたはずなのに、最後の数分で胸がギュッとなった。
海老原勝男(竹内涼真さん)が顆粒だしを握りしめたまま転ぶあのシーン、切ないのにどこか愛しい。
山岸鮎美(夏帆さん)との関係は、まだ壊れたままなのに、手の中の小さな“だし”が未練そのものに見えた。
このドラマ、料理で恋を描くのに、ちゃんと“味覚じゃなく心”を使ってくるのずるい。

料理と恋の温度がズレていく台所

勝男(竹内涼真さん)は鮎美(夏帆さん)の筑前煮を再現しようとして、毎日キッチンに立ってる。
鍋の湯気の向こうに、彼女の笑顔を探してるみたいな背中。
「恋人ファースト」な鮎美と「亭主関白」気味な勝男。
昔はぴったりだったのに、今は台所の温度みたいにズレてる。
味見しても思い出の味には届かない。
料理って、レシピだけじゃどうにもならないんだなって感じた。

突然の訪問、3人の食卓が生む気まずい空気

会社の後輩、白崎(前原瑞樹さん)と南川(杏花さん)を招いて、3人でカレーを食べてると、そこに鮎美(夏帆さん)が登場。
部屋の鍵を返しに来ただけなのに、白崎が「せっかくだから一緒にどうですか?」って言っちゃう。
あの気まずさ、テレビ越しに伝わる。
でも、同じ食卓に並ぶ二人の距離感が妙にリアルで、見てるこっちが息を潜めたくなる。
笑ってるのに、目が笑ってない感じ。
それでも、“食べる”という行為だけは、まだつながってるように見えた。

顆粒だしが引き金になる別れのサイン

筑前煮の話になって、白崎がキッチンで顆粒だしを見つけた瞬間、空気が止まった。
「これ、使ってたんですか?」って何気なく聞いたのに、鮎美(夏帆さん)の表情が曇る。
そして、「ごめんなさい。帰ります」とだけ言って出ていく。
顆粒だしなんて、誰でも使うものなのに、二人にとっては“思い出の味”を壊すスイッチだったのかも。
見てる方も、胸の奥がスンと冷える瞬間だった。
料理の材料が、感情の引き金になるってすごい脚本。

顆粒だしを握りしめて崩れる勝男(竹内涼真さん)

鮎美を追いかけた勝男(竹内涼真さん)が見たのは、彼女がミナト(青木柚さん)と抱き合う姿。
木の陰に隠れて覗き込む勝男の目が、一瞬で崩れる。
顆粒だしを握ったまま転ぶの、滑稽なのに切なすぎた。
手に残る“だし”が、過去にしがみつく自分の象徴みたいで。
SNSでも「顆粒だしで泣く日が来るとは」「竹内涼真さんの表情がリアルすぎる」って声が多かった。
笑いと涙の間に立たされるこの感じ、すごく人間くさい。

愛しさと哀しさが同居する第2話の余韻

二人の関係はまだ終わってないけど、同じ方向を向けていない。
それでも、勝男(竹内涼真さん)は料理を通して“自分の未熟さ”を少しずつ受け止めてる気がする。
鮎美(夏帆さん)も本当は優しすぎる人だから、離れるしかなかったのかもしれない。
顆粒だし一つでこんなにドラマチックになるなんて思わなかった。
第2話は、恋の終わりじゃなくて“味の始まり”みたいな切なさだった。

まとめ

第2話は、料理と恋のリアルが見事に絡み合ってた。
海老原勝男(竹内涼真さん)の不器用な愛と、山岸鮎美(夏帆さん)の優しい距離の取り方。
顆粒だしを握りしめて転ぶシーンが、全部を象徴してた。
笑えて、泣けて、ちょっとだけ自分の恋を思い出す。
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」って言葉の意味が、また少し深くなった回だった。
(みかんてぃ)