見てる間ずっと、笑ってるのか泣いてるのかわからなかった。
夏帆さんと竹内涼真さんの掛け合いがリアルすぎて、元カップルの空気そのまんま。
顆粒だし一つでここまで心をえぐるなんて思わなかった。
料理と恋愛って、どっちも“隠し味”の正体がしんどい。
そして最後の“木陰の勝男”が全部持ってった。
鮎美(夏帆さん)、ようやく“自分の味”を取り戻す
美容師の渚(サーヤさん)に「好きなものは?」と聞かれた鮎美(夏帆さん)の顔、あの一瞬で何かが壊れた感じ。
勝男(竹内涼真さん)に合わせるために生きてきた日々が、そこから音を立てて崩れていった。
誰かのために頑張るのって一見美しいけど、気づけば自分が空っぽになる。
「どうしたら好かれるか」じゃなく「どうしたら自分を好きでいられるか」。
それに気づいた鮎美の表情が少しずつ柔らかくなっていくのがたまらなかった。
渚との出会いが、彼女の人生のレシピを書き換えたんだと思う。
勝男(竹内涼真さん)の“だし事件”、切なさとおかしみのギリギリ
顆粒だしを見つけて固まる勝男(竹内涼真さん)の顔、まるで時が止まったみたいだった。
「手抜きだ」と思い込んでたものが、実は鮎美(夏帆さん)の優しさの証だったなんて。
勝男が顆粒だしを握ったまま外に飛び出す姿、滑稽なのに心が締めつけられる。
手の中の小袋が、二人の“誤解の象徴”になっててすごい。
笑いながら泣けるってこういうことなんだと思った。
「顆粒だしはバトンじゃないのよ」ってSNSの声、まさに名言すぎた。
ミナト(青木柚さん)との再会、“やさしさ”が涙を誘う
酒屋の店員・ミナト(青木柚さん)の「会いたくなっちゃって」の破壊力。
押しつけがましくない、ただ純粋な気持ちが滲んでて、鮎美(夏帆さん)の涙が自然だった。
誰かに“そのままでいい”って言われたことがない人ほど、このシーンは刺さると思う。
そしてその瞬間、木の陰で顆粒だしを持って立ち尽くす勝男。
笑っていいのか泣いていいのか、本気で困る構図だった。
新しい恋の始まりのようで、まだ終われない愛の続きでもある。
それがこのドラマのややこしくて愛しいところ。
勝男という男、ダサくて愛しい“令和の化石”
「料理は女の仕事」っていう古臭い考えを信じてきた勝男。
でも、それが悪気じゃなく“正しいと思い込んでた”ところがリアルで痛い。
筑前煮を作ろうとして、結局心の中を煮詰めてる感じ。
彼の不器用さが、時代遅れなのにどこか憎めない。
顆粒だしを握りしめる姿が、令和版“愛の告白”に見えた。
SNSで「だしを持ちながら隠れるエビカツ」って呼ばれてるのも納得の名シーン。
まとめ
第2話は、恋愛ドラマなのに料理番組よりも“味の奥行き”が深かった。
夏帆さんの繊細な表情と、竹内涼真さんの情けないほど真っ直ぐな演技。
顆粒だし一つでここまで感情を動かされるとは思わなかった。
笑って泣いて、気づけば自分の恋愛まで思い出してる。
“作る”って、相手のためじゃなく、自分を知るための行為なんだなって感じた。
木陰に立つ勝男、次は何を煮込むのか、こっちの心まで煮詰まりそう。
(あやぴょん)
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