『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第1話、白崎くんが“癒やし担当”すぎた(感想)(ネタバレがあります)

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第1話、テンポが軽快で笑えるのに、セリフの奥がちょっと痛くて、見てて刺さる瞬間が多かった。
山岸鮎美(夏帆さん)と海老原勝男(竹内涼真さん)の関係、最初からもう不穏な空気漂ってる。
でも、意外にも一番印象に残ったのは、後輩の白崎ルイ(前原瑞樹さん)だった。
“普通にいいやつ”って、あんなに尊いんだって思った。

「料理は女の仕事」発言からの地獄スタート

海老原勝男(竹内涼真さん)は、見た目は爽やかなのに、思考がまるで昭和。
「料理は女が作って当たり前!」って、口に出しちゃうタイプ。
恋人の鮎美(夏帆さん)がキレない方がおかしい。
しかもプロポーズしたら「無理」って即答される流れ、あまりにもリアルすぎた。
“当たり前”って言葉が、どれだけ人を傷つけるか、彼はまだ知らない。
でもそこが、この物語のスタートラインなんだと思う。
彼の成長物語、始まり方としては最高に痛快だった。

白崎ルイ(前原瑞樹さん)、理想の後輩すぎる存在感

白崎(前原瑞樹さん)は、会社では勝男(竹内涼真さん)の後輩だけど、内面は完全に大人。
料理が好きで、同棲中の彼女の家では自分が台所を仕切ってる。
「うちでは俺が料理担当なんですよ」って、穏やかに言えるのが素敵。
勝男が「彼女が作ってくれないんだもんな」って茶化しても、怒らず冷静に返す。
“男が料理すること”に対して変な抵抗もなく、ただ自然に生きてる感じ。
白崎の柔らかさが、勝男のガサツな価値観を少しずつ溶かしていく。
SNSでも「白崎くん、まじでいいやつ!」って声だらけだったのも納得。

「めんつゆは邪道」発言で爆発する価値観のズレ

食堂シーン、地味に第1話のハイライト。
白崎(前原瑞樹さん)の弁当を見て「彼女の手作りか?」って聞く勝男(竹内涼真さん)。
そこからの「俺が作りました」「めんつゆで味付け」→「めんつゆは手抜き」コンボが地獄。
白崎が「めんつゆが何でできてるかも知らないじゃないですか!」ってブチ切れる瞬間、こっちまでスカッとした。
めんつゆを軽視する男に、料理の何がわかるのか。
この“プチバトル”、リアルで笑えて、でもちょっと泣ける。
誰かの努力を“簡単なもの”って決めつけることの怖さ、ちゃんと刺さった。

めんつゆで仲直り、公園の昼があたたかかった

翌日、勝男(竹内涼真さん)が「めんつゆ作った。食う?」って誘うシーン。
その一言に、昨日の反省と不器用な優しさが全部詰まってた。
白崎(前原瑞樹さん)が「おいしいです!」って笑顔で返す流れが最高に穏やか。
2人で公園でそうめんを食べる映像、まるでCMみたいに爽やかだった。
弁当交換して「エビフライ、サックサクですよ」って言う白崎、完全に癒やしの塊。
昨日のピリピリが嘘みたいに溶けていって、見てるこっちまでホッとした。
このドラマ、バトルよりも“和解の瞬間”がめちゃくちゃ気持ちいい。

山岸鮎美(夏帆さん)の“無理”に込められた意味

鮎美(夏帆さん)は、勝男(竹内涼真さん)の「女は料理」って発言に疲れ果ててる。
“恋人ファースト”な彼女の優しさが、もう限界を迎えた感じ。
プロポーズを断ったのは、愛が冷めたからじゃなく、自分を取り戻すため。
台詞少なめだけど、表情で全部伝わる夏帆さんの演技がすごかった。
料理っていうテーマを通して、恋愛の力関係を見せる構成が秀逸。
彼女の「無理」は、ただの拒絶じゃなく、変化へのサインなんだと思う。

まとめ

第1話は、“料理”という身近なテーマで価値観のズレを炙り出した最高の導入だった。
夏帆さんと竹内涼真さんの掛け合いがテンポ良くて、リアルで、痛快。
そして何より、白崎(前原瑞樹さん)の優しさがドラマ全体をまろやかにしてた。
「めんつゆ」で始まる友情って最高じゃない?
笑えるのに、どこかじんわりする。
次回、勝男がどんな料理に挑むのか、すでに楽しみ。
(みかんてぃ)