最終話、始まった瞬間から空気がもう大人。
鮎美(夏帆さん)と勝男(竹内涼真さん)がやり直すって流れなのに、安心よりも不安が先に来る感じだった。
言葉は優しいのに、どこかズレてる視線とか間の取り方とか、細かい違和感がずっと残る。
ハッピーエンドっぽく見せかけて、ちゃんと現実を突きつけてくる回だったと思う。
「今の俺たちなら」で始まった復縁
勝男(竹内涼真さん)の「今の俺たちならうまくいくと思う」という言葉で、ふたりは復縁。
このセリフ、真っ直ぐで優しくて、勝男らしい。
でも鮎美(夏帆さん)の表情が、完全に前向きって感じじゃないのが印象的。
好きだから戻るというより、区切りを確かめにいく復縁に見えた。
その時点で、もう結末は決まってた気もする。
横に立ちたい鮎美と、支えたい勝男
自分の店を持つために動き出す鮎美(夏帆さん)。
「誰かの後ろじゃなく、横に立ちたい」って願いがすごく強い。
一方で勝男(竹内涼真さん)は、助けたい、支えたい気持ちが前に出る。
どっちも間違ってないのに、噛み合わない。
優しさがズレになる瞬間って、こういうことかもって思わされた。
ちゃんと向き合ったからこその別れ
話し合いの末、「終わりにしよう」と切り出したのは勝男(竹内涼真さん)。
その言葉に鮎美(夏帆さん)が同意するのも、静かでリアル。
「鮎美はどこまでだって行ける」って背中を押す勝男、好きだからこその選択。
それに対して「そういうとこが好きだった」って言う鮎美の言葉、過去形なのが全部。
愛情の向いてる方向が、もう同じじゃなかった。
店を持った鮎美と、支える友だち
太平(楽駆さん)のバーを間借りして、自分の店をオープンする鮎美。
忙しくても楽しそうで、ちゃんと自分の場所に立ってる感じがする。
太平や渚(サーヤさん)が自然に手伝ってるのも良い空気。
恋愛じゃなくても、人とのつながりはちゃんと続いていく。
この景色があったから、別れが無意味じゃないって思えた。
モヤっとが残るのも、この物語らしさ
SNSで言われてた「愛の量が違って見えた」って感想、正直わかる。
勝男(竹内涼真さん)のほうが、最後まで気持ちが一貫してた。
鮎美(夏帆さん)は自分を取り戻してる途中で、人との向き合い方はまだ揺れてる。
だからスッキリしきらない。
でも、その未完成さがリアルで、このドラマっぽい終わり方だった気がする。
まとめ
最終話は、元サヤじゃない選択をちゃんと描いたラストだった。
鮎美(夏帆さん)と勝男(竹内涼真さん)、好きだから離れるって選択が切ない。
どちらかが悪いわけじゃなく、進む方向が違っただけ。
見終わったあとに少し考え込む感じも含めて、令和っぽい恋愛ドラマの締め方だったと思う。
(みかんてぃ)

