『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第4話、ミナトの“ズルさ”に共感とモヤモヤが同居(感想)(ネタバレがあります)

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第4話は、恋の温度がずっと定まらない感じ。
山岸鮎美(夏帆さん)と海老原勝男(竹内涼真さん)の距離がやっと落ち着いたかと思えば、ミナト(青木柚さん)の一言がその空気をまたかき回す。
優しさって便利すぎて、時々残酷。
そんな気持ちを、テキーラの透明さが代弁してた。

「任せた」と「大丈夫です」――一瞬の会話が突き刺さる

鮎美(夏帆さん)を巡って、勝男(竹内涼真さん)とミナト(青木柚さん)が並んでテーブルを囲むシーン。
酒の香りが漂う中、勝男が「鮎美のこと任せた」と言った瞬間、息を飲んだ。
ミナトの「任せなくても大丈夫です。あゆちゃんは強いですから」という返しが、やさしすぎて痛い。
勝男の“悔しさ”と“納得”が混じった表情に、過去を認める覚悟みたいなものが見えた。
このやり取り、どちらの正義も間違ってないのに、なぜか切ない。

雨の中の再会、鮎美の心が静かにひび割れる

配達の途中、ミナト(青木柚さん)が雨に濡れたセキタさん(芋生悠さん)を見つけてトラックに乗せる場面。
偶然そこに傘を持ってきた鮎美(夏帆さん)が現れる。
その瞬間の“間”が痛い。
鮎美の顔が、何も言わずに全てを語ってる。
信じたい気持ちと、裏切られたかもしれない不安が交差するような静かな表情。
その無音のシーンが、どんなセリフよりも重かった。

「大量消費型恋愛体質男子」ミナトの優しさは罪かも

ミナト(青木柚さん)は誰にでも分け隔てなく笑う。
その無防備な優しさが人を惹きつけるけど、同時に誰かを傷つけてるのも確か。
「元カノをトラックに乗せるだけで?」と思う人もいるかもしれないけど、あの距離感は微妙すぎてリアル。
“悪気がない”が一番やっかい。
SNSでは「良い人だけどズルい」「自覚なしのモテ男が一番怖い」なんて声も。
たぶんミナト自身も、自分の優しさがどんな凶器になるか、まだ知らない。

勝男の“成長”が静かに始まってる気がする

勝男(竹内涼真さん)は、以前の亭主関白な空気を少しずつ脱ぎ始めてる。
酒屋でのシーンも、無理して飲む姿より、その後の言葉が印象的だった。
「良いやつだ。なんか悔しいな」って、潔くて苦い一言。
昔の勝男なら、そんなふうに誰かを認めることはなかったはず。
鮎美(夏帆さん)をまだ好きなのに、彼女の選択を受け止めようとする。
その不器用さが、妙に胸に刺さる。

“料理”じゃなく、“人間関係”を煮詰める第4話

第4話は、料理よりも人の心の火加減を見せられた感じ。
煮詰まるほど濃くなる想いと、焦げ付きそうな距離感。
鮎美(夏帆さん)の素直な愛情も、ミナト(青木柚さん)の曖昧な優しさも、勝男(竹内涼真さん)の不器用な未練も全部が“味”になってる。
そしてその味は、まだ完成してない。
次の一口が甘いのか、苦いのか、誰にもわからない。

まとめ

第4話は、恋のバランスを失ったまま立ち上がろうとする3人の物語だった。
優しさの裏にある自己満足、嫉妬と誇りの狭間。
全部が人間らしくて、目を逸らせない。
特にミナト(青木柚さん)の“知らないうちに傷つける優しさ”は、どこか現実的でリアルすぎた。
このドラマ、ただの恋愛コメディじゃ終わらない予感がしてる。
(ちーず姫)

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