恋する警護24時 season2 第5話 感想文(ネタバレがあります)― 揺らぐ信頼、すれ違う想い…警護チームに走る緊張と予感

本ページはプロモーションが含まれています

久我への“疑惑”がチームの空気を変える

第5話は、警護チーム内に走った“久我一刀(夏生大湖)への疑惑”が中心となる回でした。
五十嵐聖(大地伸永)の事件に関与しているかもしれない、という信頼を根底から揺るがす疑いが浮上し、北沢辰之助(岩本照)と三雲千早(成海璃子)が直接彼を問い詰める展開は非常に緊張感がありました。

久我はきっぱり否定し、辰之助は彼を信じようとする姿勢を見せます。
そんな辰之助の態度に、久我を誰より信じてきた千早は胸を撫で下ろしますが、辰之助自身の疑念は完全には消えていない──
この“信頼と疑いが同居する空気”が、第5話の大きな魅力となっていました。

良かったこと

事件と人間関係の緊張が絶妙に絡み合っている

高級ブランド主催のイベント警護は、第5話最大の見どころでした。
セレブが多く集い、高価なジュエリーが貸し出されるというハイリスクな現場で、辰之助たちのチームは連携しながら隙のない警護体制を敷きます。

しかし、和江社長(松下由樹)のすぐそばで盗難事件が発生し、現場は一気に混乱状態に。
華やかな場で起きた“影”の事件は、警護ドラマらしい緊迫感とスピード感が鮮やかに描かれていました。

辰之助の“里夏への想い”が切ないほどリアル

留学中の岸村里夏(白石麻衣)がSNSを始めたと知り、個人情報の流出や危険に神経を尖らせる辰之助。
彼の不器用な心配は、まるで遠距離恋愛中の恋人を思うようでもあり、見ていて胸がキュッと締めつけられます。

そんな辰之助を見守る原湊(藤原丈一郎)の存在も良いアクセントで、2人の距離感が物語に温かさを添えていました。

気になった・もう少し欲しかった部分

久我の“疑惑の背景”がまだ薄い

久我への疑いはドラマとしての大きな軸ですが、第5話時点ではまだ“なぜ彼が疑われたのか”という背景部分が薄く、もう少し描写が欲しいと感じました。
少し説明不足な印象もあり、視聴者としては彼の心情をもっと深く知りたくなります。

千早の変化が急に見える場面も

千早が辰之助と一緒に“五十嵐の事件”を追い始めたことで接し方が変わっていく描写は面白いのですが、一部では感情の変化が少し急に感じられる瞬間もありました。
もう少し丁寧に変化のプロセスが描かれたら、より視聴者の共感を得られたかもしれません。

感想まとめ

第5話は、事件・恋愛・人間関係がバランスよく絡み合った非常に見応えのある回でした。
特に、久我を信じたい辰之助と、完全には拭いきれない“疑念”とのせめぎ合いがドラマ全体に独特の緊張感を生み、物語の面白さを一段深くしています。

その一方で、辰之助の里夏への不器用な愛情や、千早の揺れ動く気持ちも丁寧に描かれ、キャラクタードラマとしての魅力も大きくアップしていました。

今後への期待と考察

久我の疑惑は今後の物語の核心へ深く関わりそうで、
彼が“本当に何も知らないのか、それとも何かを隠しているのか”が次回以降、より明らかになりそうです。

また、千早の微妙な変化を察知した湊の視点が物語にどう影響するのかも注目ポイント。
辰之助と里夏の関係も揺れ始めており、警護チームの中で心の距離がどう変化していくのかワクワクします。

第5話は、今後の展開への“静かな爆弾”のような回であり、続きがとても気になるエピソードでした。
(あいちゃん)

「恋する警護24時」の関連グッズを楽天ブックスで探す
「恋する警護24時」の関連グッズをAmazonで探す