全体がふわっと優しい空気なのに、急に胸の奥をトントンって小さく叩かれる瞬間があって、第1話から気持ちが追いつかない感じになった。
汐川未来(志田未来さん)の少し自信なさげで真面目な雰囲気がリアルで、見てる側まで背中丸くなるやつ。
そこに矢野真(兵頭功海さん)が並ぶと、会話の温度がちょっと上がるのが分かって、画面があったかく見えるの不思議。
未来ちゃんの“中途半端感”がやけに共感呼ぶ
汐川未来(志田未来さん)は、恋も仕事も夢もどこか途中っていう立ち位置で、頑張ってるのに手応えがない感じが続く。
その空気を、志田未来さんが軽くも重くもならない絶妙なトーンで出してくるから、笑ってる場面でも影が少し残る。
劇団の稽古中は一生懸命で、でも評価されてるのか分からない、そんな微妙な立場がリアルすぎて、画面越しに「分かる…」ってなる。
母親になる展開の前振りも、いきなり大事件って感じじゃなくて、日常の延長線に転がってるのが逆に怖くて切ない。
年下男子・矢野真の距離感がちょうどいい
矢野真(兵頭功海さん)は、未来ちゃんに好意はあるけど、前に出すぎない距離を保ってるのが特徴的。
ひたむきに向き合う未来をちゃんと見てるのに、押しつけがましくならないから、会話がすごく自然。
兵頭功海さんの表情が柔らかくて、目線だけで気持ちが伝わる場面が多いのも効いてる。
「俺もう23なんですけどね」って自虐っぽく言うところも、強がりと本音が混ざってて、妙に等身大。
未来(志田未来さん)が年齢の話題でちょっと下を向く流れ、空気が一瞬だけ冷えるのが分かるのもリアルだった。
カイロの一瞬で全部持ってかれる
寒そうに手をこする未来ちゃんを見て、真(兵頭功海さん)が何も言わずにカイロを手に乗せる場面、音も少なくて逆に心臓うるさくなる。
慰めの言葉も、過剰な励ましもなくて、「俺そんな寒くないんで」って一言だけなのが刺さる。
未来(志田未来さん)が驚きつつ受け取る時の間が短くて、その一瞬に気まずさも優しさも全部詰まってる感じ。
派手な演出じゃないのに、場面が終わってもしばらく温度が残るの、静かな破壊力すごい。
兵頭功海さんの手の動きがゆっくりなのも、迷いと決意が混ざって見えて、目が離れなかった。
周囲の大人たちがつくる“逃げ場と現実”
未来の母親役の風吹ジュンさんが、明るさの裏に心配を隠してる感じで、家のシーンがふっと現実に戻る。
劇団の主宰として出てくる小日向文世さんも、厳しさと優しさの配分が絶妙で、夢を追う場の空気がちゃんと伝わる。
この二人がいることで、未来(志田未来さん)の居場所が「甘えられる場所」と「踏ん張らなきゃいけない場所」に分かれて見える。
だからこそ、真(兵頭功海さん)のさりげない優しさが、特別な色で浮かび上がる流れになってるのが上手い。
まとめ
第1話は、大きな事件よりも、心の温度が少しずつ動く感じが丁寧で、カイロの場面がその象徴みたいに残った。
汐川未来(志田未来さん)の不器用さと、矢野真(兵頭功海さん)の距離感の取り方が並ぶだけで、画面が柔らかくなる。
そこに母や劇団の大人たちの視線が重なって、夢と現実の間で揺れる感じがくっきり見える構成も好き。
静かなのに余韻が長くて、気づいたら頭の中であの場面をもう一回再生してるやつだった。
(みかんてぃ)

