『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』第2話/おばば、まさかのダンス覚醒で全員黙った(感想)(ネタバレがあります)

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久部(菅田将暉さん)が熱弁ふるう横で、空気を一瞬で持っていったのは案内所のおばば(菊地凛子さん)だった。
まさかのダンス披露で全員の目が点。
静まり返るWS劇場、響くステップ音。
鳥肌というより、時代をまたぐ衝撃。
第2話、完全におばばの回。

沈んだ劇場に残る、夢の残骸と小さな火

ストリップショーが風営法でがっちり規制され、WS劇場はすっかり寂れムード。
パトラ(アンミカさん)が踊っても客席はスカスカ。
その空気の重さに久部(菅田将暉さん)がぽつんと立つのが、痛いほどリアルだった。
前夜に大門(野添義弘さん)から「うちで働け」と誘われて、法被姿でピンスポットを担当する久部。
「これが現場か……」って顔に書いてある感じ。
彼の理想と現実のギャップが、第2話の静かな核になってた。

久部(菅田将暉さん)とリカ(二階堂ふみさん)の再会が刺さる

ダンサーの楽屋にあいさつに行った久部、そこで出会ったのはまさかのリカ。
「頑張ります!」って意気込む久部に、リカ(二階堂ふみさん)が目をそらす瞬間の空気が痛い。
懐かしいのに遠い、もう別々の道を歩いてる感じが漂う。
それでも久部の中では、まだ何かが終わってない。
リカの冷たい視線が、逆に彼の情熱を燃やすスイッチみたいになっていた。
2人の再会シーン、何も起きてないのにドラマチックすぎた。

“芝居で再生”を叫ぶ久部、でも現実はもっと重い

経営難にあえぐWS劇場を閉鎖すると宣告する大門(野添義弘さん)。
その場で久部(菅田将暉さん)が放った「芝居をやるんですよ!」の一言。
空気がピリッと変わった。
夢見がちなのか、真剣なのか。
「渋谷で一番の劇場に!」って言葉に、場の全員が一瞬黙る。
その沈黙の中で、希望の光と現実の壁がハッキリ分かれる感じ。
久部の真っ直ぐさが、痛くも愛しい。

モネ(秋元才加さん)の怒り、“芸”のプライドが燃えた

久部の言葉に、真っ先に反応したのはモネ(秋元才加さん)。
「見下してんのか」って目で睨むあの迫力。
ストリップを“芸”と呼ぶ彼女の声が震えてた。
「これだって芸なんだから!」って言葉、重たくて美しい。
ステージを愛してるからこそ譲れないラインがある。
久部の夢も正しいけど、モネのプライドも本物。
そのぶつかり合いが、このドラマの心臓みたいに鼓動してた。

おばば(菊地凛子さん)のダンスで時間が止まった

「つべこべ言わずにやりゃあいいんだよ」って声が響いた瞬間、空気が変わる。
おばば(菊地凛子さん)がステージに上がると、みんな息をのんだ。
最初の一歩、タップが鳴った瞬間、時代が巻き戻るみたいだった。
ステップのキレ、姿勢、指先まで完璧。
そしてフレ(長野里美さん)を呼び寄せて、二人で踊り出す。
息の合ったステップが、過去と今を繋いでた。
「これぐらい踊れるようになってから一人前のこと言いなさい!」
一喝と同時に、涙が出そうになった。
おばば、完全に伝説。

SNSもおばば一色、「おばば何者?」の嵐

放送後、タイムラインが「おばば踊れるんか!」「菊地凛子のダンスやば!」で埋まった。
みんなの驚きと感動が混ざってて、まるで生放送の余韻みたいだった。
「おばばとフレさんかっけえ」とか「おばばのステップ、魂宿ってた」って感想も多数。
ただの見せ場じゃなく、物語の芯を撃ち抜くダンス。
SNSのざわめきが、あの拍手の続きみたいでちょっと泣けた。

まとめ

第2話は、“踊ること”が生きることの証明みたいな回だった。
久部(菅田将暉さん)の理想、リカ(二階堂ふみさん)の距離、モネ(秋元才加さん)の誇り、そしておばば(菊地凛子さん)の魂。
全部がひとつのステージで交差して、静かに火花を散らす。
WS劇場の埃っぽい空気が、あの瞬間だけ黄金色に見えた。
おばばのダンス、たぶん来週まで頭から離れない。
(みかんてぃ)