第8話、最初からずっと胸の奥がザワザワしてて、観てる間ずっと呼吸浅めだった。
久部(三田将暉さん)が演出した「冬物語」にヤジが飛んだ瞬間、劇場の空気がピシッと割れて、うわ…って背筋が冷えた。
でもそこから一気に感情が跳ねて、怒りとか悔しさとか覚悟とか、舞台の熱が全部まじって押し寄せてくる回だった。
舞台『冬物語』にヤジが飛ぶ瞬間から、物語の空気が変わった
上演中にトロ(生田斗真さん)が「へたくそ!」って叫んだ時、あの客席の温度が一気に凍る感じ、画面越しでも刺さるレベルだった。
それなのに大瀬(戸塚純貴さん)の代役デビューが堂々すぎて、初舞台とは思えない落ち着き。
久部(三田将暉さん)が目丸くしてるのもわかる気がしたし、リカ(二階堂ふみさん)の「警察官にしとくには、もったいないわ」って声もリアル。
蓬莱(神木隆之介さん)の心の声の通り、あれは完全に“スターの瞬間”だった。
前回のトニー(市原隼人さん)もそうだけど、演技が覚醒していく姿ってほんと中毒性ある。
トロのヤジで落ち込む是尾(浅野和之さん)を起点に、みんなが芝居にのめり込んでいく
かつて名俳優だった是尾がヤジで心折れかけるの、胸がふっと沈んだ。
でも蓬莱(神木隆之介さん)が「講義してもらえませんか」って声をかけ、最初は渋ってたのに最後には“役者の顔”に戻るのがあまりにも良すぎた。
「演技に最も大切なことなら…」って静かに語る姿から、長い積み重ねが滲んでて、劇団のみんなが自然と話に吸い込まれていくのも納得。
元々素人の集まりだった“クベシアター”が、気づけば芝居に夢中になってるのが、あの講義の空気でちゃんと伝わってきた。
トロの要求がエグすぎて、久部(三田将暉さん)が震えたのも無理ない
トロがリカ(二階堂ふみさん)に“自分の命と引き換えに店で働け”って要求する流れ、もう嫌な予感しかなくて体がこわばった。
久部が「劇団を守る義務」と言いながら対峙するの、震えながらでも前に立つ姿がほんとリアルだった。
ナイフを出してくるトロの迫力に押されて後ずさる久部を見るのつらくて、でもそれが人間らしさでもあって複雑な気持ちに。
樹里(浜辺美波さん)の「何とかしてあげてください」で背中を押されるのも、あの子の優しさがにじんで泣きそうだった。
“おもちゃの拳銃”でトロを圧倒する久部の芝居が鳥肌もの
久部が楽屋で見つけた拳銃を持ってテンペストに向かうとき、もう絶対やばいって心臓痛かった。
でも実はそれ、おもちゃで、伴工作(野間口徹さん)がモネ(秋元才加さん)の息子のために作ったものだったって判明した瞬間のあぜんっぷり、あれは笑っていいのか戸惑うやつ。
それでも久部はそのまま銃口を突きつけ、トロは気迫に負けてナイフを落とす。
「芝居に大事なのは、自分を信じる心だ」
これ、是尾の講義で言われてた言葉そのままで、久部がそれを自分の芝居として使ってトロを追い込むのが震えるほどカッコよかった。
虚が実になる瞬間ってこういうことなんだって全身で理解させられた。
ラストの“まさかのトロのオーディション参加”が衝撃の一撃
最後、あれだけ劇団に敵対してたトロが新人オーディション受けてるの見て、声出そうになった。
でもなんか分かる。久部の芝居の熱に飲まれたんだろうなって。
芝居って、怒りも迷いも全部ひっくり返す力あるんだなって感じられる良いラストだった。
WS劇場の危機は相変わらずだけど、芝居に惹かれ始めた人たちがどんどん増えていくのが胸熱すぎる。
まとめ
第8話は、芝居の“熱”がどんどん伝染していく回で、久部(三田将暉さん)の覚悟も、是尾(浅野和之さん)の言葉も、リカ(二階堂ふみさん)の揺れも、それぞれの心の中の火がはっきり見える瞬間が多かった。
トロ(生田斗真さん)との対峙で見せた“本気の芝居”は、怖いのに美しくて、久部という人物の核がぎゅっと詰まってた。
劇団の未来は不安しかないのに、それでも前に進もうとするみんなの姿が眩しくて、次回が怖いけどめちゃくちゃ気になる。
(ゆめのん)

