第5話、舞台の初日を迎えたはずなのに、“本番”が一切映らないという大胆な回だった。
けれど、不思議と物足りなさはなくて、むしろ想像力を掻き立てられる演出にうっとり。
久部(三成/菅田将暉さん)の焦り、蓬莱(神木隆之介さん)の“ズギャン”、そしてリカ(二階堂ふみさん)のダンス。
舞台の裏で人生が動いていく感じ、まさに三谷幸喜さん節が炸裂してた。  
“ズギャン”の瞬間、時空を超えた再会みたいだった
蓬莱(神木隆之介さん)が八分神社で樹里(浜辺美波さん)を初めて見たとき、完全に空気が変わった。
あの静かな“ズギャン”が来た瞬間、SNSが一気に沸騰。
「ズギャンいただきました!」「万太郎と寿恵子再会かと思った!」って声だらけ。
『らんまん』を見てた人にはご褒美みたいな場面だった。
言葉じゃなく、目で恋に落ちる演出。
神木さんのまばたき一つ、浜辺さんの微笑み一つで、全部伝わる。
こういう“視線の芝居”を撮らせたら、やっぱり三谷作品は強い。  
初日公演、映さないことで逆に“見せた”天才演出
「夏の夜の夢」初日。
久部(菅田将暉さん)は堂々と旗揚げ宣言したのに、現場はカオス。
パトラ鈴木(アンミカさん)の肉離れに始まり、モネ(秋元才加さん)は不在、フォルモン(西村瑞樹さん)は弁当でキレる。
このバタバタがもう一つの“舞台”みたいだった。
そして肝心の本番シーンが一切ない。
なのに、終演後のリカとモネの会話で「史上最低の初日」だったとわかる構成。
見せないことで観客の想像を使わせる、これは三谷幸喜さんらしい遊び心。
視聴者が“自分の中で舞台を補完する”ことで、物語が二重に動いてた。  
菅田将暉さんの“焦る演技”がリアルすぎる
久部(三成/菅田将暉さん)の「芝居を中止になんか絶対にしない!」って叫び、声が震えてた。
理想と現実のギャップに押し潰されそうな演出家の姿。
ただの焦りじゃなく、“舞台に命を賭けてる人の祈り”が込められてた。
その後、失敗が明らかになるシーンの肩の落とし方が、まさにタイトル通り“楽屋の孤独”。
彼が立ち上がるのか、沈むのか——この先の展開が気になる余韻の残し方だった。  
リカ(二階堂ふみさん)と“スリラー”の裏側
終演後、リカがモネに「肩を落とすってああいうことなのね」って言うシーン、めちゃくちゃ味があった。
舞台ではマイケル・ジャクソンの「スリラー」を踊ったらしいけど、描かれない分、余計に想像が膨らむ。
リカってキャラ、ただのダンサーじゃなく、久部の“表現の鏡”みたい。
静かに弁当を食べるあの時間に、汗と涙と笑いが全部詰まってた。  
SNS、“ズギャン祭り”と“初日映さない天才”で大盛況
放送後、「ズギャン」「ズギャン再来」「三谷幸喜、やっぱ天才」「映さない初日で泣けた」がトレンド入り。
神木×浜辺の再共演シーンで、“らんまん再燃”という声も多数。
そして「初日を見せない演出が一番の演出」っていうコメントが多くて、ドラマ通の心も鷲掴み。
混乱も笑いも愛おしくなるこのテンション、さすが三谷ワールド。  
まとめ
第5話は、“舞台を映さない”ことで“舞台の本質”を描いた回だった。
久部(三成/菅田将暉さん)の不器用な情熱、蓬莱(神木隆之介さん)のズギャン、樹里(浜辺美波さん)の透明感、リカ(二階堂ふみさん)の余韻。
全部が渋谷の夜に溶けて、1984年の空気が生きてた。
笑いながら胸の奥が熱くなる、そんな時間だった。
次回、久部がどうやって立ち上がるのか、また“裏側”から見届けたい。
(ゆめのん)  
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