第3話、最初は台本の紙の音しかしない静かな夜だったのに、最後には拍手したくなるほど熱かった。
トニー安藤(市原隼人さん)が“ライサンダー”を演じた瞬間、空気が一変。
「え、トニーがここまでやる!?」って目が離せなかった。
久部(菅田将暉さん)の暴走気味な演出も、全部この瞬間のためだったのかも。
台本が生まれる夜、久部(菅田将暉さん)の焦りがにじむ
グローブ荘の一室で、久部(菅田将暉さん)は必死にペンを走らせていた。
シェイクスピアの「夏の夜の夢」を自分流に書き換える作業。
その隣で見守る蓬莱(神木隆之介さん)の視線は、優しいけどどこか心配そう。
具なしラーメンを作ったリカ(二階堂ふみさん)に文句を言いながらも、久部の手は止まらない。
だけど、書き直しを重ねる姿はもう限界ギリギリ。
完璧を求めすぎて壊れていくのが見てて苦しい。
「長いと飽きる」とか言われてブチ切れて原稿を破るの、完全に創作の沼。
稽古が始まるも、久部の理想は空回り
ようやく完成した台本。
だけど、稽古が始まっても出演者たちは久部の思うように動かない。
「言われた通りに動いてくれればそれでいいんだ!」と怒鳴る久部(菅田将暉さん)、まるで自分の中の芝居と現実のズレに耐えきれない子供みたい。
リカ(二階堂ふみさん)や支配人の大門(野添義弘さん)、お笑いコンビの彗星フォルモン(西村瑞樹さん)も巻き込まれて、稽古場の空気は完全にカオス。
そんな中、無理やり引っ張り出されたトニー(市原隼人さん)の「渋々参加」がじわる。
最初の読み合わせ、声ちっちゃ!ってなるくらいの小声。
久部が頭抱えるのも当然。
トニー安藤(市原隼人さん)、静かな男が放つ一撃
久部に付き添って昔の劇団に行くトニー(市原隼人さん)。
黒崎(小澤雄太さん)に「ライサンダー対決」なんて提案されて、明らかに場違い。
相手役の芝居が始まるけど、久部(菅田将暉さん)は「そのシーンはまだ稽古してない」と立ち去ろうとする。
その背中にかけられる「逃げやがったぞ」の言葉。
空気がピリッと張り詰めたその瞬間、トニーがひとり戻ってくる。
そして、あの無口な男が堂々と芝居を始める。
声の深さ、間の取り方、視線。
全部が本物。
黒崎たちが言葉を失う中、「続けるか?」っていう一言がかっこよすぎて鳥肌。
SNSが湧いた“トニー覚醒”の瞬間
放送後、タイムラインは「トニーさん覚醒」「トニーやれるじゃん!」「渋いのに熱い!」の嵐。
普段は無口で表情を崩さないトニー(市原隼人さん)が、ライサンダーになった瞬間だけ別人みたい。
市原さんの演技、声の一音目から空気を変える力がある。
“寡黙な男の内側にある熱”を、あんな一瞬で見せるのすごすぎ。
まるで舞台の神様が彼に降りたみたいだった。
久部とトニー、正反対の情熱が交差する
久部(菅田将暉さん)は理屈と理想で芝居を作ろうとする。
トニー(市原隼人さん)は言葉より感情で動く。
まったく違う二人なのに、どこか似てる。
ぶつかりながらも、お互いに刺激し合う関係性が見えてきた。
久部が壊れかけるたびに、トニーの無言の行動が彼を引き戻す。
このバランスが、作品の“呼吸”になっている気がする。
まとめ
第3話は、“言葉を持たない男”が芝居で世界を変えた回だった。
トニー安藤(市原隼人さん)の覚醒は、物語のターニングポイント。
久部(菅田将暉さん)たちの混沌とした稽古に、希望の火が灯った瞬間でもあった。
笑いと怒りと感動がひとつの舞台に混ざって、見終わったあともしばらく拍手したくなる。
トニーの「続けるか?」、あれは第3話の名台詞確定。
(みかんてぃ)