第2話、ラストの久部(三成/菅田将暉さん)の“宣言”で鳥肌。
静かなストリップ劇場に、ひとりの青年の夢が響く瞬間、ただの青春ドラマじゃない何かが始まった気がした。
渋谷のネオンと昭和の湿度、そこに三谷幸喜さんらしい皮肉と希望が混ざる。
「芝居をやるんですよ!」って言葉が、まるで人生そのものの台詞みたいで、泣けた。
15分拡大の意味、ちゃんとあった。
寂れた劇場に光を見た男、久部
1984年の渋谷。
ストリップ劇場・WS劇場に足を踏み入れた久部(三成/菅田将暉さん)は、薄暗いライトの中で何かを見つけたみたいだった。
照明係として働くことになった彼だけど、目はすでに別のものを見ていた。
ショーが終わって静まり返った舞台を見上げる表情が、まるで新しい世界を覗く少年みたいで。
「ここで芝居をやる」って、誰も考えもしなかったことを本気で言えるその熱さ。
菅田さんの声にある“信じる力”が、画面越しに伝わってきた。
おばばの言葉がじわじわ効いてくる
おばば(菊地凛子さん)の「八分坂で変わるよ」「しし座の女に救われるね」ってセリフ、最初は不思議なお告げみたいだったけど、だんだん現実が追いついてきてる。
占いでも予言でもない、人生の“伏線”みたいに効いてくるのが三谷さんらしい。
久部が「一国一城のあるじになる」という言葉を反芻する姿も印象的で、夢を語る人の孤独が滲んでた。
菊地さんの柔らかい笑い方が、意味深で少し怖くて、でもどこか優しい。
おばばの存在、絶対まだ何か握ってる。
リカと久部の距離感が絶妙
リカ(二階堂ふみさん)の「面白いんじゃない」の一言、最高。
久部の熱に真正面から乗るわけでも、突き放すわけでもなく、興味のある女の顔をしてた。
あの“斜に構えた余裕”がリカらしくて、でもちゃんと久部を見てる感じがする。
ストリップの世界に生きる彼女のリアルと、夢を見る久部の青さがぶつかる瞬間、すでに恋の予感がしてドキッとした。
二階堂さん、目の演技だけで世界を作るのほんと天才。
モネの反発と、おばばの一喝
毛脛モネ(秋元才加さん)が「見下してんでしょ、ストリップを!」って怒るシーン、真っ当すぎて泣いた。
久部の“理想”が誰かの“現実”を踏みつける瞬間、その痛みをちゃんと描くのがこのドラマの深さ。
でも、おばばの「つべこべ言わずに、やりゃぁいいんだよ」で空気が一気に変わる。
あの一言で、みんなが再び前を向く。
人生も舞台も、始めることに意味がある。
その空気を作り出す秋元さんと菊地さんの迫力、圧巻だった。
ラストの「真夏の夜の夢」で完全に開幕
久部が選んだ演目が「真夏の夜の夢」。
追放された劇団で準備していた作品を、もう一度ここでやる。
それだけで彼の執念が伝わるし、“芝居を続ける理由”を自分で取り戻したんだってわかる。
浅野(野添義弘さん)の「賭けてみるわ」も最高の大人の一言だった。
WS劇場という“終わる場所”が、“始まりの場所”になる瞬間。
まさにエピグラフの「どんな手段でもかまいやしない。ただ目的を果たすまで」が生きてた。
三谷幸喜さんの脚本、やっぱり言葉の温度が違う。
まとめ
第2話は、久部(三成/菅田将暉さん)が夢を再び掴もうとする“開幕”の回だった。
おばば(菊地凛子さん)の不思議な予言、リカ(二階堂ふみさん)の無邪気な強さ、浅野(野添義弘さん)の優しさ。
どのキャラも、ちゃんと“生きてる”感じがすごかった。
「芝居をやるんですよ!」のセリフが、現実に挑む若者たちの合言葉みたいで、胸が熱くなった。
これからの展開、期待しかない。
渋谷の片隅から始まる“夢のリスタート”、もうすでに名作の匂いがしてる。
(ゆめのん)
楽天市場、24時間限定タイムセール | 毎朝10時更新!日替わりで毎日お得!
Amazonタイムセール人気の商品が日替わりで登場。毎日お得なタイムセール