第1話の温度、すごかった。
久部(菅田将暉さん)がぐらつくと、空気まで揺れる感じ。
リカ(二階堂ふみさん)は赤い灯りみたいに視界を奪ってくるし、無料案内所のおばば(菊地凛子さん)は笑ってるのに背中がひやっとする。
湿ったアーケードの匂い、財布の冷汗、喉の奥の苦い炭酸。
全部まとめて、長い夜を飲み下した気分。
第1話、八分坂の空気が濃すぎて呼吸浅くなる件
渋谷駅から“8分”で着くっていう商店街「八分坂」、名前からしてクセ強だけど、実物はもっとディープ。
アーチの高いところに “Pray speak what has happened(何があったか話してごらん)” って刻まれてて、見上げた瞬間に胸がざわつく。
ストリップ小屋のネオンは滲むし、アーケードの天井は薄暗いのに、足元だけ変に明るくて落ち着かない。
ここで迷子になったら、現実と舞台の境目が溶けるんだって、喉の奥で理解させられる。
見た目はレトロ、手触りは鋭利。
歩くたび、靴底が薄くなる感じ。
久部(菅田将暉さん)の敗走と執念、渋谷の路地で燃える
昭和59年の秋。
演出家の卵・久部(菅田将暉さん)は、あまりの横暴っぷりで劇団を追い出されて、プライドはズタボロ、足取りだけ妙に速い。
蜷川幸雄に憧れて積み上げた理想が、路地の風にばらけていくみたいでしんどいのに、目の奥の火は消えてないのがまた厄介。
口に出るのは愚痴ばっかでも、言葉の端々に“まだやれる”がにじむ。
逃げ腰と前のめりが同居してて、顔つきがコロコロ変わるの、菅田さんの落差のつけ方が怖いくらいリアル。
ため息も、次の一歩の助走に聞こえた。
リカ(二階堂ふみさん)の“赤”が刺さる。ダンスは媚びずに刺客
WS劇場のダンサー・リカ(二階堂ふみさん)は、最初から危険信号。
柔らかい笑顔の奥で、何かを測ってる視線。
久部とカウンターで酒を重ねるうちに、彼の弱さも野心もぜんぶ拾っていく感じがうますぎる。
そのあと請求された金額が想定外で、翌日の夜までに9万円――胃がきゅっと掴まれるやつ。
抵抗する久部に、リカが煙をふっと吹きかけて「死ぬ気になればなんとかなるから、お兄さん」。
このセリフ、甘くないミントみたいに残る。
ラストの赤い衣装でのダンスは、色気だけじゃなくて“距離の詰め方”が完璧。
二階堂さん、視線が合った瞬間に観客を人質にする。
「ぺログリーズ」とおばば(菊地凛子さん)、財布の紐も心も緩む罠
無料案内所のおばば(菊地凛子さん)に導かれて辿り着いた店「ぺログリーズ」。
扉の厚み、照明の低さ、グラスの水滴――全部が“油断してどうぞ”って言ってる。
おばばの言葉選びはやさしいのに、背骨にはっと冷たい指が触れる感じがして、気づいたら席に座ってるのが怖い。
菊地さんの微笑みは、救いと奈落の境界線。
その場しのぎの会話が、翌日の9万円って現実に化けるまでの流れがスムーズすぎて、観てるこっちの手までレジ前でまごつく。
八分坂って、懐かしさの皮をかぶった“沼”なんだなと確信。
英語のアーチと謎の声(渡辺謙さん)が残す余韻
“何があったか話してごらん”。
英語のアーチに見下ろされながら、登場人物たちはそれぞれ抱えてるものを喉まで押し上げられていく。
久部(菅田将暉さん)の愚痴も、リカ(二階堂ふみさん)の笑みも、告白というより取引の匂い。
そこに重なる低い声――謎の声(渡辺謙さん)の響きが、画面の外から物語を包む毛布みたいで、安心と不穏を同時に残していった。
耳の奥に余韻がへばりついて、エンドロール後もしばらく立てない感じ。
まとめ
八分坂は“迷い込む”って言葉が似合いすぎ。
久部(菅田将暉さん)は負け顔のまま前へ進むし、リカ(二階堂ふみさん)は優しさを武器に変える天才。
おばば(菊地凛子さん)は笑顔で世界のルールを書き換える。
謎の声(渡辺謙さん)がふっと風を起こして、舞台と現実の境界がさらにぼやけた。
第1話、汗も涙も言い訳も、全部ライトにさらされる感じがしんどくて最高。
(みかんてぃ)
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