WS劇場がざわつく中で、まさかの癒やし担当がトニー安藤(市原隼人さん)だった。
寡黙で怖い印象しかなかったのに、今回は“可愛い”が勝っちゃう。
久部三成(菅田将暉さん)が焦りまくる空気の中で、あの一言が心をほどいた感じ。
第4話は、舞台の熱と人間の不器用さがぐるぐる混ざる夜だった。
トニーの「何をしてればいい?」が、全部を柔らかくしてくれた。
初日前夜、久部(菅田将暉さん)の焦りがリアルすぎた
「夏の夜の夢」の初日を控えたWS劇場、追い込みの空気がひりひり。
久部(菅田将暉さん)が「絶対失敗する!」って本音を吐く場面、妙に人間くさくてよかった。
完璧主義の裏にある不安がにじみ出てて、共演者の蓬莱省吾(神木隆之介さん)に「ベストを尽くしましょう」と言われた時の表情、ぐっときた。
倖田リカ(二階堂ふみさん)も現場の空気を引き締めようとしてるけど、全員の余裕がギリギリ。
その不安定さが舞台前夜のリアリティを増してた。
樹里(浜辺美波さん)の「ここから出たい」が刺さる
八分神社では、巫女の樹里(浜辺美波さん)が清原(坂東新悟さん)に「一日も早く出て行きたいんです」と懇願。
静かなシーンなのに、心の叫びが響く。
劇場とは別の場所なのに、閉じ込められた気持ちは似てるのかも。
誰もが何かから逃げたいけど、舞台の上では正面からぶつかるしかない。
この対比、三谷幸喜さんの脚本らしいバランス感。
言葉が少ない分、表情の余白が重たくて美しかった。
黒崎(小澤雄太さん)の乱入で一気に空気が変わる
ゲネプロ中のWS劇場に、黒崎(小澤雄太さん)が怒鳴り込み。
久部(菅田将暉さん)が照明パーライトを盗んだっていうトラブルで、場内の温度が一瞬で下がる。
でも、倖田リカ(二階堂ふみさん)もトニー安藤(市原隼人さん)も止まらない。
舞台を止めないっていう選択が、プライドと信念のぶつかり合いみたいだった。
その集中力が、黒崎の怒りを呑み込んでいく感じ。
沈黙の圧がすごくて、息するタイミングがわからなくなる。
トニー安藤(市原隼人さん)の「何をしてればいい?」が全部を変えた
あの場面、思い出すだけで笑ってしまう。
黒崎の一行が去ろうとする時、トニーが立ちはだかって、まさかの質問。
「このシーンなんだけど……ライサンダーはずっとせりふがないんだ。何をしてればいい?」って。
相手が固まって「俺は黙って座ってます」って答えた瞬間、世界がふっと緩む。
そのあと静かに「ありがとう」って一礼して去るトニーの背中、ギャップで破壊力ありすぎ。
こわもての人がこんなに素直って、もう反則。
SNSで「トニーかわいい」祭りになるのも納得だった。
トニーの可愛さがSNSを支配した夜
放送直後、タイムラインがトニー一色。
「トニー素直すぎて泣いた」「何をしてればいい?が可愛すぎる」「寡黙なのに癒し系」とコメントがずらっと並んだ。
市原隼人さんの演じ方が絶妙で、言葉数が少ないのに人間味が濃い。
ライバルにアドバイスを求めるって、普通ならプライドが邪魔するのに、彼は迷いがない。
その無防備さが、このドラマの核心をちょっと見せた気がした。
“舞台”と“現実”の境界がまた少し溶けた瞬間だった。
まとめ
第4話は、静かな優しさで貫かれた回だった。
トニー安藤(市原隼人さん)の一言が、舞台の緊張をすっとほどく。
久部三成(菅田将暉さん)の不安、リカ(二階堂ふみさん)の責任感、樹里(浜辺美波さん)の孤独。
それぞれが違う場所で“自分の役”を探していて、トニーの素直さがその答えみたいだった。
「何をしてればいい?」って聞ける勇気、実は一番強い。
このドラマ、静かな笑いの中に、ちゃんと生き方が詰まってる。
(みかんてぃ)
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