第13話、最終回って分かってるのに心が全然追いつかなかった。
ベビスタの3人が立つはずだったラストライブが、こんな形で試されるとは思わなかった。
高宮ルイ(田辺桃子さん)、早川テルマ(横田真悠さん)、沢北イズミ(林芽亜里さん)が背負ってきたものの重さが、全部一気に押し寄せてくる。
怖さも悲しさもあるのに、目を離せなくて、最後まで息を詰めて見てた。
解散ライブに届いた脅迫状の破壊力
最後のライブに「最高の舞台で殺してあげる」って書かれた脅迫状が届く展開、心臓に悪すぎる。
黒いバラの花束も含めて、不吉さが振り切れてた。
ファンの前に立つ覚悟を決めた日に、過去と罪が全部まとめて襲ってくる感じ。
怯えるルイたちの表情がリアルで、アイドル以前に一人の人間として追い込まれてるのが伝わる。
ここから一気に空気が張りつめて、最終回だって実感した。
ルイ(田辺桃子さん)と望月のすれ違い
望月が辞職願を出したと知って、必死に止めようとするルイ。
「これ以上、こっち来ないで」って突き放す言葉が、守ろうとしてるからこそなのがつらい。
一人になった瞬間に涙がこぼれるのも、感情を抑えてきた証拠みたいだった。
望月が先輩刑事・坂本から聞いた「捕まえてやるのも愛情」という言葉が、後半に効いてくるのも苦しい。
正義と感情が交差する位置に、ずっと立たされてた2人だった。
矢崎(増田貴久さん)の異常な執着が明らかになる瞬間
火災警報が鳴り響く中、逆方向から歩いてくる矢崎の登場が本気で怖い。
ルイへの執着の理由が語られるたびに、理解できる部分と拒否したくなる部分が混ざる。
「初めて同じ人間に出会えたと思った」という言葉が、いちばん歪んで聞こえた。
愛だと思い込んだ感情が、支配と破壊に変わっていく過程が生々しい。
増田貴久さんの演技が振り切れてて、最後まで緊張感が切れなかった。
テルマとイズミがいたから変われたルイ
斧を前にした極限状態で、「もう誰も殺したくない」と言えるルイが強い。
テルマ(横田真悠さん)とイズミ(林芽亜里さん)が現れた瞬間、空気が変わった。
憎しみだけで生きてたら、同じところに落ちてたかもしれない。
仲間がいたから、ルイは矢崎と違う道を選べた。
この3人の関係性が、このドラマの核だったんだと思う。
ライブができなかった、その先の奇跡
「ライブ、できんかったね」というイズミの一言が重すぎる。
でも、外から聞こえてきた「ベビスタ!ベビスタ!」の声で一気に涙腺が崩れた。
戻ってきてくれたファンの存在が、3人の罪と覚悟を全部受け止めてくれるみたいだった。
「愛には、愛で返さなきゃ」という言葉が、ここまで真っ直ぐ響くとは思わなかった。
土井への「ありがとう」と「ごめんなさい」も、全部が本音だった。
まとめ
最終回は、アイドルの物語であり、罪を背負った人間の物語でもあった。
高宮ルイ(田辺桃子さん)、テルマ(横田真悠さん)、イズミ(林芽亜里さん)が選んだ結末は簡単じゃない。
それでも、仲間とファンという確かな愛を手に入れたのは事実。
ステージに立つ3人の笑顔が、これまでで一番切なくて強かった。
この終わり方、簡単には忘れられない。
(ゆめのん)

