第4話のあらすじ振り返り
単身ハワイで働く愛梨の母・真希とテレビ電話で会話している千石哲と愛梨。
千石は楽しそうな愛梨の様子に頬を緩ませる一方で、接骨院を辞めて去ってしまった阿久津竜也のその後を気にかけていました。
そんなある日、千石が晴海昌弘や清一郎たちと、壇ゆかりのカフェを訪れた際、店の近くで阿久津が樹里という女性ともめているのを目撃します。
どうやら阿久津は、樹里からお金を借りていた様子。
見かねた千石は阿久津を自宅に連れ帰り、夕飯に特製の豚キムチをごちそうし、また明日から接骨院に来るよう店の合カギを渡します。
接骨院を営みながら家では美味しいご飯も作り、子育てに奮闘する千石の姿を直に見た阿久津は、再び接骨院で働き始める決意をします。
しかしその直後、千石の留守中に、樹里の彼氏が接骨院に押しかけ、阿久津に金を返せと迫るという事件が発生。
阿久津は「千石や愛梨たちに迷惑をかけたくない」と考え、再び接骨院を離れようとします。
そのとき、千石が阿久津に問いかける。「逃げるのか⁉」という強めの問いかけが、二人の関係と物語の転換を象徴していたように思います。
良かったポイント
千石の“ご飯でつながる家族のじかん”が心に染みました。
自分が忙しい中でも、子どもたちをちゃんと見ていて、愛梨が楽しそうに話す姿にほっとする千石の表情が印象的でした。
また、阿久津という若い世代の不安定な人間を、千石が「飯を一緒に食べよう」「また来い」と迎え入れるシーンに優しさと包容力を感じました。
「何があっても、家(接骨院+ご飯+子どもたち)が安全地帯になるんだ」というメッセージ性も良かったと思います。
さらに、借金問題や人間関係のもつれというリアルなトラブルを、「ご飯を分け合うことでどう乗り越えるか」というテーマで描いたのも、このドラマならではだなと感じました。
気になった/惜しいと思ったところ
少し“ご飯がすべてを解決する”という描き方が早めに感じられた部分もありました。
阿久津が一度心を決めて戻るのは良いのですが、「その直後にまたトラブル…」という展開が少し駆け足に見えました。
また、千石の優しさや包容力が強すぎて、もう少し“自分も葛藤している”様子が見えたほうがバランスが良かったなとも思いました。
例えば、子どもと仕事とアルバイトの人材育成と…と抱えるものが多いはずなので、千石自身の“追い込まれ感”ももう少し描かれていたらさらに深みが出たかもです。
それから、豚キムチ夕飯シーンは美味しそうでご飯シーンとして成立していたのですが、「なんで豚キムチ?」というメニュー選びの理由づけも、もう少しドラマ内で触れてほしかったです。
次回予想&期待すること
次回は、阿久津が「逃げるか立ち向かうか」の決断を下し、その行動が千石家や晴海家にどう影響を与えるかが大きな鍵になりそうです。
また、子どもたち(愛梨・清一郎)や晴海との関係性が深まる中で、「家族の形」「ルームシェア父×2家庭」の価値がどう描かれていくかを期待しています。
さらに、料理シーンがこのドラマの魅力のひとつなので、「みんなで囲むご飯」が今度は“トラブルからの再生”とか“改めて家族になる”ような意味合いで登場するとうれしいです。
個人的には、千石が自分の過去(師匠・杉田公平との関係など)を再び向き合わされる展開が来ると思っているので、そこに料理=父親としての役割が絡むとグッときそうです。
(あいちゃん)

