今回の第9話、見ていてずっと胸の奥がざわざわしていた。これまで積み重なってきたものが、少しずつ形を持ち始めた感じというか、静かなのに空気が重い。派手な展開ではないのに、見終わったあとにじわっとくるタイプの回だった。
屋根裏から見つかったビデオテープの話から始まるのも、この作品らしい不気味さがあって良かった。古いものの中に何かが眠っている感じ、こういう導入って本当にワクワクと不安が混ざる。
No.12のビデオテープが持つ不穏な空気
映画研究部の部屋の屋根裏から見つかったNo.12のビデオテープ。もうこの設定だけで怪しさがすごい。しかもカビだらけで、見られるかどうか分からないっていう状況がさらに不安を煽ってくる。
そして一緒に見つかった「Don’t trust Clark(クラークを信じるな)」というメモ。マチルダこと宮下未散(木竜麻生さん)が書いたものだと分かった瞬間、「これは絶対ただのメモじゃない」と思ってしまう。
吉井雄太(反町隆史さん)、藤巻肇(大森南朋さん)、菊原紀介(津田健次郎さん)がその意味を考える場面も印象的だった。答えが出ないまま話が進む感じが、逆に不気味さを強めている気がする。
雄太(反町隆史さん)の家族に迫る影
今回は雄太(反町隆史さん)の家族の場面もかなり緊張感があった。絵美(野波麻帆さん)からの連絡で急いで帰る流れだけでも嫌な予感がするのに、そこからの状況がさらに重い。
娘の綾(三浦舞華さん)の写真が送りつけられていたり、絵美(野波麻帆さん)のコートが切り裂かれていたり…。直接的な描写よりも、「誰かが見ている」という気配がずっと残る感じが怖い。
しかも雄太(反町隆史さん)が、かつてマチルダこと宮下未散(木竜麻生さん)の衣服が切り裂かれていたことを思い出す場面。ここは本当にぞくっとした。あの瞬間、過去と現在が静かにつながった気がした。
少しずつ浮かび上がる37年前の影
西野白馬(福本莉子さん)が働くカフェのシーンも印象に残った。藤巻肇(大森南朋さん)と菊原紀介(津田健次郎さん)が鶴見巡査(濱尾ノリタカさん)に話をする場面、落ち着いた会話なのにどこか緊張感がある。
37年前の事件の話が出ても、すぐに否定されてしまうあの空気。こういう「信じてもらえない感じ」が続くのが、この物語の不安さを強くしている気がする。
それにしても、丹辺再開発の話を思い出す場面も妙に印象的だった。未来都市を想像していた過去と、今の現実のギャップ。こういうちょっとした会話が、あとから意味を持ってくる気がしてしまう。
そしてついに届いた映像
物語の終盤、修復されたNo.12のテープが届く場面。ここは本当に息を止めて見てしまった。
皆で食い入るように映像を見る空気がすごくて、「ここに何かがある」という緊張が画面越しに伝わってくる。あの瞬間の静けさ、かなり印象に残った。
そして映し出された内容。詳しくは言えないけど、見た瞬間に「ああ…そういうことだったのか」と思わされる衝撃があった。あの場面のインパクトはかなり強い。
静かに積み重なってきた謎が、一気に核心へ近づいたような感覚。見終わったあともしばらく頭の中で整理が追いつかないくらい、濃い一話だった。

