第8話、樹(草なぎ剛さん)と真琴(中村ゆりさん)の距離がやっと優しく近づいてきてたのに、あっという間に空気が重く沈んでいく流れが胸に刺さった。
“これからかな”って思った瞬間に、足元からすっと世界が冷えていくような感じで、見ながら息が細くなるくらい切なかった。
二人が選んだ言葉も沈黙も、どれも残酷なくらい深かった。
海辺で寄り添った樹(草なぎ剛さん)と真琴(中村ゆりさん)の一瞬のぬくもり
こはる(風吹ジュンさん)の遺骨を海に還すため、樹(草なぎ剛さん)が真琴(中村ゆりさん)に寄り添って下田へ。
波の音に混じる真琴の涙が、静かで繊細で、心の奥がぎゅっと締めつけられた。
肩をそっと抱く樹の優しさが、まるで痛みを少しだけ溶かす薬みたいで、言葉じゃなくて存在そのものが支えになってる感じ。
ふたりの距離は近いのに、まだ“踏み込む勇気は持てない”っていう大人の迷いがにじんでて、その空気がたまらなく切なかった。
利人(要潤さん)の写真をめぐる言動が背筋を冷やす
散骨の写真を秘書から受け取った瞬間、利人(要潤さん)がいきなり笑い出すの、正直ゾワッとした。
「聖人君子みたいな顔してても、ただの男なんだな」って言い方に、皮肉と優越感が混ざってて、余裕ぶってるのに冷たさだけ残る感じ。
そのうえ、晩ごはんの皿の下に写真を忍ばせておくなんて、じわじわ追い詰めるやり方が陰湿すぎる。
真琴が皿を持ち上げた時の息が止まる瞬間、見てる側の心まで一緒に凍りついた。
SNSで「ホラー味」と言われてた意味が、こんな形で実感させられるなんて。
「三度目も平気でうそをつく」——利人の追い込みに真琴の心がきしむ
翌朝、真琴(中村ゆりさん)の「いってらっしゃい」だけで、利人が突然「離婚は今じゃない」と探りを入れてくる展開が重すぎた。
しかも真琴が何もしてないのに、下田の件と散骨の件の“うそ”を持ち出して、「三度目も平気でうそつくよね」と刺すように言うところ、心がズキッと痛んだ。
言葉の端々に、真琴を信用してないというより“支配したい気持ち”が滲んでいて、空気の冷たさが画面から伝わる。
真琴の返事も、もう疲れ切っているようで、見てるだけで胸が苦しくなった。
陽翔(山時聡真さん)の苦しみを知った真琴が選んだ決断
樹の息子・陸(永瀬矢紘さん)と遊んでいるとき、磯部(中村雅俊さん)の息子の写真に気づき、そこから陽翔(山時聡真さん)の抱える痛みを知ってしまう真琴。
SNSで訴えただけの陽翔が、提訴されるどころか兄の死のショックで自殺を図ったと知った瞬間の真琴の表情、涙の奥に怒りと悲しみが混ざってて胸がぎゅっとなった。
「見返りが少ない」と言う利人に対し、自分の気持ちまで差し出すように「離婚は言わない」と告げる姿が痛々しいほど強かった。
そして、樹への想いを隠しきれず「ただ好きなだけ」と打ち明けた声が震えていて、どれだけ追い込まれていたのかが滲み出ていた。
離婚届と“会わない”決意、そして最後の「さよなら」
離婚は切り出さないと言った真琴(中村ゆりさん)が、それでも離婚届だけ置いて家を出る展開、胸が痛すぎた。
利人が条件にした“樹(草なぎ剛さん)とは会わない”を守ろうとする姿が、愛ではなく覚悟で動いている感じがして涙がにじむ。
ずっと二人が短い時間を過ごしていた、あの小さなペットボトルが空になるまでの逢瀬の場所で、真琴が最後に樹へ向けた「さよなら」は静かで残酷。
そっと触れるような短いキスも、別れを確かめるための一瞬みたいで、心がぎゅっと締めつけられた。
樹が陽翔を抱きしめて泣き崩れる姿が物語の核心を揺らす
飛び降りようとした陽翔を樹(草なぎ剛さん)が抱きしめた瞬間、その叫ぶような泣き声が痛いほど響いて、感情が一気に溢れた。
身内を失う悲しさを知りすぎている樹だからこそ、陽翔の絶望に気づいた瞬間に心が耐えられなかったんだと思う。
御厨ホールディングスの“死の隠蔽”と、真琴のこと、全部が絡まって樹の心を深く揺らしていて、これがただの恋愛ドラマじゃないことを突きつけられた。
まとめ
第8話は、優しさと残酷さが同じ場所で揺れていて、見終わったあともしばらく心がざわざわした。
樹(草なぎ剛さん)と真琴(中村ゆりさん)がようやく心を通わせたと思った矢先、利人(要潤さん)の支配的な言葉が二人を引き裂いていくのが息苦しいほど切ない。
そして、樹が向き合う“死”と“愛”の重さが一気に押し寄せて、隙間がないほど濃い回だった。
恋も悲しみも正面からぶつかりあう物語で、次がどうなるのか怖いのに、見届けたくてたまらない。
(ゆめのん)

