『スクープのたまご』第6話、完璧な男の微笑みが崩れた夜(感想)(ネタバレがあります)

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第6話、静かに背筋が冷えた。
信田日向子(奥山葵さん)が憧れと好奇心の間で揺れながら、インタビュー相手・青城征也(古屋呂敏さん)に近づいていく過程が、まるで罠の入り口みたい。
最初は“仕事のチャンス”だったのに、ページをめくるごとに闇の匂いが濃くなっていく。
新人記者の無邪気さと、ジャーナリズムの現実の間に挟まれる感じが、息苦しいほどリアルだった。

青城征也(古屋呂敏さん)の完璧さが、逆に怖い

家業のアパレルを立て直して、従業員にも慕われる若き社長・青城。
そのプロフィールだけ見たら理想そのもの。
でも、村井(夙川アトムさん)が言う「見かけより貪欲で自信家」って一言が、ずっと頭に残る。
インタビューの場面で見せる笑顔の奥に、計算された間があるようでゾッとした。
「完璧」って言葉が、途端に不気味に変わる瞬間。
彼の口元が少しだけ動くたびに、真実がチラつくのが怖かった。

日向子(奥山葵さん)のまっすぐさが痛いほど刺さる

青城の過去記事を読み漁って、手紙まで書いて、取材のチャンスを掴む日向子。
“努力”の純度が高すぎて危なっかしい。
山吹(前原滉さん)の「常にニュートラルでいなきゃ」って助言をちゃんと胸にしまって行動するところ、もう真っ直ぐすぎて泣けた。
でも、その真面目さが時々“現実の刃”にぶつかる。
綺麗事じゃない現場で、自分の正義が試されてる感じ。
青城に見つめられるたびに、記者という肩書きが揺らいで見えた。

“綺麗な薔薇には棘がある”の伏線が効きすぎた

同期の明日香(黒瀬ひなさん)の言葉、「綺麗な薔薇には棘がある」。
あの一言、まさに第6話全体の鍵だった。
青城の華やかさ、言葉のスマートさ、完璧な立ち居振る舞い。
全部、棘の根元にある虚構を隠すための飾りだったのかも。
笑顔の裏で誰かの悲鳴が聞こえるような空気。
日向子がそれに気づいた瞬間、画面の色がほんの少し冷たくなった気がした。

連続不審死事件の“影”が差した瞬間

インタビュー中、青城の話に違和感を覚えた日向子。
その流れで“連続不審死事件”というワードが出てくるとき、音が止まったように感じた。
「もしかして彼が?」って思った瞬間、心臓の鼓動が追いつかない。
彼の瞳の奥に一瞬だけ見えた“暗い笑み”が、全てを語ってた。
最後のカット、日向子の息を呑む表情が全てだった。
ドラマが急に社会派サスペンスの顔を見せてきて、鳥肌が立った。

SNSがざわめいた“完璧崩壊”の瞬間

放送直後、タイムラインは「青城さん、裏があったの!?」「完璧すぎて逆に怖い」「次回どうなるの!?」で埋まった。
「最初は新人記者ドラマだと思ったけど、ミステリーになってきた」「正義って何だろうって考えさせられる」って声も多かった。
中でも「イケメン実業家が犯人とか、展開が天才すぎ」とのコメントが印象的。
みんな青城の笑顔の“温度差”にやられてた。
あの人の笑み、もはや事件レベル。

まとめ

第6話は、静かに壊れていく“完璧”の物語だった。
日向子(奥山葵さん)のまっすぐさが、青城(古屋呂敏さん)の仮面をはがしていく過程が見事。
信じることと疑うこと、その間に立つ記者の苦しさがちゃんと描かれてた。
パンに釣られる阿久津くん(夙川アトムさん)の小ネタで一瞬和むのも絶妙なバランス。
次回、日向子がどんな“真実”を選ぶのか。
胸がざわざわしたまま、まだ落ち着けそうにない。
(りりたん)

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