第2話の30分、体感5分。
日向子(奥山葵さん)の空回りと成長が、全部リアルすぎて見てるこっちが「がんばれ…!」って口に出そうになる。
初めての聞き込み、初めての裏取り、そして初めての挫折。
なのにそのどれもが、彼女の中で確実に小さな光になってるのがわかる。
疲れとやりがいのあいだで揺れる姿が、まさに“新人の心そのもの”って感じ。
“猫スクープ”から始まる、社会の厳しさと現実の壁
編集部に「人間の手をくわえた猫を見た」という電話。
一瞬で怪しいと思いながらも、確認せざるを得ないのが日向子(奥山葵さん)の立場のつらさ。
前にガセネタをつかまされたとき、北浜(赤ペン瀧川さん)に言われた「踊らされるのはまっぴらだろ?」の言葉が胸に刺さったまま。
慎重に対応して、やっぱり嘘だったとわかった瞬間の、あのちょっとした落胆の顔。
“何も成果がない”っていう現実の重さを、ちゃんと表情で見せてくる。
この一件で、日向子の“仕事モードのスイッチ”が確実に入った気がした。
女子高生まどか(崎本紗衣さん)を探す聞き込みで、日向子がぶつかった壁
村井(夙川アトムさん)から「行方不明のまどかを探してくれ」と依頼され、日向子(奥山葵さん)は“高校生になりきる”ミッションを受ける。
でも「高校生っぽい服装って何?」って困惑してる姿、めちゃくちゃ共感。
考え抜いた末のファッションが正直ダサかわいくて、リアル。
モールを何軒も回って聞き込みする姿は健気で、塩対応にもめげず前を向く。
少しずつ見えてくる“まどか”の輪郭、モデル志望で秘密のバイト…。
結果として何も掴めなかったけど、どこかで日向子の目が少し強くなってた。
この回、地味にターニングポイントだと思う。
「空振りの積み重ねがスクープを生む」北浜(赤ペン瀧川さん)の言葉が沁みた
編集部に戻った日向子の報告に、北浜(赤ペン瀧川さん)が言った「空振りと無駄足の積み重ねこそが週刊誌の本質」。
その一言が本当に深い。
記事にならない努力なんて意味ないって思ってた日向子が、少し黙り込むのが印象的。
阿久津(大倉空人さん)の「おしまいって何ですか?」の問いも良かった。
「信頼を失うと、週刊誌はおしまい」って返した北浜の声、妙に重かった。
この会話、ただの仕事論じゃなくて、“信じるって何か”を問われてるみたいだった。
新潟での迷子と優しさ、そして“やりがい”という名の矛盾
日向子が新潟で裏取りに行かされる展開、想像以上にハード。
雨、迷子、充電切れ…もう泣きたくなるほどのトラブル続き。
でもそんな時、優しい老夫婦に助けられて、心がほどける。
風呂で「自分は何をしているんだろう」って呟くシーン、リアルすぎて胸が痛い。
望んでない仕事のはずなのに、どこかで“やりがい”を感じ始めている。
同期の明日香(黒瀬ひなさん)に言われて、否定しきれない日向子の顔。
この矛盾こそ、成長の一歩なんだろうなって思った。
“連続不審死事件”のホワイトボードが動き出す予感
ラスト、村井(夙川アトムさん)が見つめるホワイトボードに書かれた「連続不審死事件」。
その中には、品川で亡くなった女性の名前、そして“まどか”の名前も。
矢印の先にある「久保塚恒太(相馬理さん)/指名手配犯 逃走中」の文字。
この瞬間、空気が一気に変わった。
日常の“取材あるある”から一転して、物語の核心に入っていく感じ。
次回、日向子がこの事件にどう巻き込まれていくのか、想像するだけでざわつく。
まとめ
第2話は、“仕事の意味”と“心の疲れ”のあいだを丁寧に描いた回だった。
日向子(奥山葵さん)の不器用さ、村井(夙川アトムさん)の渋さ、北浜(赤ペン瀧川さん)の現実主義、全部がいいバランスで混ざってた。
スクープを追うって、華やかじゃなくて地味で泥くさい。
でも、その地味さの中にちゃんと光があるって教えてくれた。
このドラマ、回を追うごとに心の奥に残る言葉が増えていく気がする。
(ゆめのん)