第3話、見てて手汗止まらなかった。
日向子(奥山葵さん)の初張り込みって聞いた瞬間から、もうトラブルの予感しかしない。
カップルのフリして盗撮サポートって、設定がエグいのにリアル。
洲崎(永岡佑さん)の無言のプロ感と、日向子の“新人の息の荒さ”が混ざって、現場の空気が妙に生々しかった。
記者ドラマなのに恋愛ドラマよりドキドキするの、どういうこと。
「コンパ抜けカップル」の設定がツラすぎる張り込み
高木ユタカ(西川俊介さん)とインフルエンサー(久留栖るなさん)の交際をスクープするために、公園で張り込み開始。
日向子(奥山葵さん)は初任務なのに、いきなり“カップル役”って無理ゲー。
ブランコで缶ビール片手に退屈そうに揺れてるの、もう学生の帰り道じゃないんだからって思った。
「楽しそうにして」って言われても、相手の洲崎(永岡佑さん)は無表情でカメラ調整。
温度差が痛いほど伝わる。
恋愛ドラマの撮影現場かと思いきや、全然ロマンチックじゃない現実感がクセになる。
“人生が狂う写真”を撮る側の葛藤
「自分の写真で人生が狂う人がいること、どう思う?」
日向子(奥山葵さん)のその問い、シンプルだけど重すぎ。
洲崎(永岡佑さん)は「決めるのは編集長。自分は雇われてるだけ」って淡々と答える。
“生活のためには選んでいられない”って言葉が静かに刺さる。
撮る人も撮られる人も、どこかで心が削られてる。
このドラマ、スクープの裏側を“熱血”じゃなく“冷静な現実”として描いてるのがすごい。
抱きしめられたのに恋じゃなくて任務
張り込み中、突然洲崎(永岡佑さん)が日向子(奥山葵さん)に抱きつくシーン。
一瞬「恋の予感?」って空気になるけど、理由が“撮影のカモフラージュ”っていう現実。
しかも彼女は完全にフリーズして手を上げてるの、もうコントみたいなのに切ない。
そのまま洲崎が冷静にカメラのシャッターを切るの、プロの恐ろしさすら感じた。
スクープ成功の瞬間なのに、なんだか息苦しかった。
恋じゃなくて、職業としての“抱擁”。その温度差がこの回の肝。
高木ユタカ(西川俊介さん)の「最悪だな」が刺さりすぎ
張り込みがバレて、現れた高木ユタカ(西川俊介さん)に言われた「他人の不幸でメシ食ってんだろ?」。
このセリフ、ドラマの中のセリフに留まらない痛さがある。
「盗撮犯だよ」って真正面からぶつけられて、日向子(奥山葵さん)が何も言い返せないのもリアルすぎた。
その一言が、スクープの“正義”を一瞬で崩壊させる。
記事はボツになって、現場も心も空っぽ。
でもこの挫折が、彼女を本物の記者に変えるきっかけになる気がした。
桑原(本島純政さん)の“壊れたのは体じゃなく心”
日向子(奥山葵さん)が落ち込んでるときに出てくる桑原(本島純政さん)、タイミングが完璧。
「体を壊した」じゃなく「心を壊した」っていう言葉の重さが静かに響く。
取材で水をかけられたり、罵倒されたり、それでも笑って押し続けたインターホン。
でも心は確実に削られてた。
「自分の弱さを思い知らされた」って言葉に、リアルな社会人の叫びを感じた。
文芸誌に移っても、彼の中では記者としての痛みが消えてないのが切ない。
“他人の不幸でメシを食う”仕事のリアル
週刊誌の世界は、誰かの秘密を暴くことで成り立ってる。
だけどその裏で、記事を書く人も、撮る人も、病んでいく。
この回は、スクープの代償をまっすぐ見せつけてきた。
日向子(奥山葵さん)の反省が「仕事を失敗した」だけで終わってるのもリアル。
そこに“他人の人生を動かしたかもしれない”って視点が芽生えた時、彼女は本当の記者になるんだろう。
優しさと職業意識のバランスって、本当に難しい。
まとめ
第3話は、派手さより“重さ”で攻めてきた。
奥山葵さんの不器用なリアルさ、永岡佑さんの静かなプロ意識、本島純政さんの優しい疲労感。
全部が現場の温度を伝えてくる。
「スクープのたまご」ってタイトルなのに、こんなにも痛くて深い。
張り込みは終わっても、日向子の葛藤はまだ始まったばかり。
心のシャッターを切る覚悟が、次回見えるかもしれない。
(ゆめのん)

