『スクープのたまご』第11号、真実に触れそうで触れられない空気がしんどい(感想)(ネタバレがあります)

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第11号、編集部の空気がずっと張りつめてて、画面越しでも息が詰まる感じだった。
信田日向子(奥山葵さん)が積み重ねてきた取材が、ようやく形になりそうなのに、同時に危うさも増していく。
真実まであと一歩なのに、その一歩がいちばん遠い。
週刊誌ってこういう場所なんだって、改めて思わされる回だった。

渡辺(山口良一さん)との対面が持つ重み

日向子たちが会ったのは、久保塚の元・保護司である渡辺。
最初の一言から、ただの協力者じゃない空気が漂ってた。
「すぐに通報しないと約束できるか」という問いは、試されている感じが強い。
スクープと捜査協力、その境界線を真正面から突きつけられる場面だった。
北浜(赤ペン瀧川さん)が即答するところも、この編集部らしい。

「ハメられた」という久保塚の言葉

渡辺の口から語られた「久保塚はハメられたと言っている」という事実。
その一言で、これまでのピースが一気に動き出す。
久保塚(相馬理さん)が、殺人を犯すような人間じゃないと語る渡辺の表情が真剣。
前科があるからこそ、警察を怖がっているという話も現実的で苦しい。
冤罪の可能性が、ようやく輪郭を持ち始めた瞬間だった。

日向子(奥山葵さん)の人柄が動かした流れ

新潟で泊めてもらった縁が、ここでつながるのが静かに熱い。
柳下が「日向子ちゃん」って呼ぶ距離感が、そのまま信頼の証みたい。
取材力だけじゃなく、人としての誠実さが突破口になるのがこのドラマの好きなところ。
「私たちにおまかせください!」って言葉に、背伸びじゃない覚悟があった。

ライバル誌と〆切が生む焦り

「週刊真実」に先を越されるかもしれない緊張感が、編集部全体を追い詰める。
〆切まで3日という時間設定が、リアルに胃を締めつける。
海外逃亡のダミーネタを仕込む判断も、きれいごとじゃ済まない世界を感じさせる。
スクープは正義だけじゃ取れない、という現実が突きつけられる。

久保塚来訪で一気に動く物語

翌日、編集部に現れた久保塚の表情が忘れられない。
不安と覚悟が混ざった目で、北浜たちを見る姿が印象的。
ここまで逃げてきた人が、自分の言葉で話そうと決めた瞬間。
真実は、ようやく当事者の口から語られようとしている。

まとめ

第11号は、スクープの手前で踏みとどまる回だった。
日向子(奥山葵さん)が感じ始めた「週刊誌にもできること」が、少しずつ形になる。
久保塚(相馬理さん)が語る真実次第で、すべてがひっくり返る緊張感。
最終号を前に、覚悟だけがきれいに残った回だった。
(あやぴょん)