『スクープのたまご』、第10話が一気に核心へ近づいてて手が震えた(感想)(ネタバレがあります)

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第10話、信田日向子(奥山葵さん)が涙と葛藤を抱えながら“記者としての覚悟”に向き合っていく姿が胸に刺さりまくった。
青城(古屋呂敏さん)と謎の男(小西詠斗さん)の写真がもたらす重み、母親の奈央(櫻井淳子さん)の言葉の鋭さ、編集部の焦りと混乱。
全部が同時に押し寄せてきて、息が浅くなるくらいの緊張感が続いた。
謎の男の正体が形を持ちはじめた瞬間、物語がほんとに動き出したって感じがした。

日向子(奥山葵さん)が奈央(櫻井淳子さん)にぶつけられた現実の重さ

行方不明のまどか(崎本紗衣さん)の母・奈央のもとを訪ねた日向子(奥山葵さん)は、写真を警察に渡さない理由をぶつけられ、泣きながら責められる。
記者として情報を秘匿する判断と、母として娘を探し続ける奈央の切実さが真っ向からぶつかって、見ているこちらまで胸が痛くなる。
「スクープよりも命でしょ」と突き刺さる言葉が、日向子の心に深い傷をつけたように見えた。
ただの“仕事”では済まない領域に踏み込みつつあるのが、ひしひしと伝わる場面だった。

謎の男の写真を洗い直す日向子、編集部の緊張感が増していく

会社に戻ってからの日向子は、借りてきた婚活パーティーの写真の中に謎の男がいないか必死で目を凝らす。
その集中力と焦りの混ざった表情が、いまの編集部の空気そのもの。
村井(夙川アトムさん)も業界パーティーの写真を洗い出し、日向子が目を留めた同じ男を見つけた時の空気が、一気に張りつめた感じがした。
真実に少しずつ近づいていく高揚と恐怖が同居してて、まさに“スクープの匂い”が漂ってくるシーンだった。

ライバル誌「週刊真実」の動きに編集部が揺れる

青城(古屋呂敏さん)を張っていた阿久津(大倉空人さん)からの電話で、ライバル誌が青城のネタを掴んでいると判明。
その瞬間、北浜(赤ペン瀧川さん)が焦りから現状の裏取り不足のままトップ記事にする、と独断。
村井の必死の反対も聞こえないほどの緊迫感が編集部を支配して、こういう“雑誌の戦場感”がめちゃくちゃリアルだった。
日向子の心も揺れながら、一歩先に進まざるを得ない空気がひりひりした。

謎の男の名は今村淳弘(小西詠斗さん)――女装というさらなる闇

ついに謎のサングラス男の名前が「今村淳弘」だと判明し、緊張がピークに。
彼には女装の趣味があり、女性に成りすまして事件を起こした可能性まで浮上。
その瞬間、物語の“深さ”が一段階変わったような感覚がした。
青城の影に隠れていた存在が、じわじわ前に出てきて、背筋がひやっとする。
SNSの「黒幕感すごい」の声にも共感しかない。

日向子(奥山葵さん)の周りのキャラたちが支えてくれる温度感が好き

二コちゃんの行方を気にする声もあったけど、日向子の周りには明るさと優しさを添えるキャラがとにかく多い。
阿久津(大倉空人さん)や桑原(佐藤友祐さん)との掛け合いはテンポが良くて、張りつめた空気の中のちょっとした休息になる。
特に桑原の“刑事みたいな喋り方”を指摘されたシーンは微笑ましくて、重い内容の中にほっとする柔らかさがあった。
日向子の成長していく姿を見守るような空気が、ドラマ全体を温かくしている。

まとめ

第10話は、取材の緊張感と人間ドラマの重さが同時に押し寄せてきて、見終わったあともしばらく心がざわざわする回だった。
日向子(奥山葵さん)の迷いや涙、その上で前に進もうとする姿が胸に響く。
謎の男・今村(小西詠斗さん)の存在が明確になり、物語が加速する予感しかしない。
スクープの裏側には、人の痛みと覚悟があるというテーマが静かに突き刺さってくる回だった。
(りりたん)