シナントロープ|第2話“旅立ちの日に”大合唱!? 都成くんのチョイスがカオスすぎた(感想)(ネタバレがあります)

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2話、終始ツッコミが止まらなかった。
都成剣之介(水上恒司くん)のまじめさが空回りして、カラオケの空気を完全に支配する瞬間、笑いと切なさが同時にくる。
「旅立ちの日に」で一人熱唱って、どういうチョイスなの。
けど、あの真剣な顔が妙にリアルで、場のズレ具合まで青春だった。
周りの空気が凍るたび、なぜか目が離せなくなる。
SNSの“卒業式かよw”の嵐、まじで共感しかなかった。

都成(水上恒司くん)のピュアすぎる暴走

バイト仲間の前で『旅立ちの日に』を選ぶ勇気、いや無自覚さ。
志沢(萩原護くん)に「チャンスです」と言われた瞬間の都成の顔、完全に信じきってる。
あの目の素直さ、ずるい。
水町ことみ(山田杏奈ちゃん)を意識しすぎて、結果的に空気が地獄になる流れが最高にリアルだった。
自分の恋心をどうしていいかわからず、歌に逃げた感じ。
でも、音程がずれるほど切実に響いてきて、笑ってるのに胸がちょっと締まった。

志沢(萩原護くん)の“静かな助言”がこわすぎる

「鳥の求愛行動って知ってますか?」っていう志沢の言葉、軽くホラー。
表情がほとんど動かないのに、空気だけがじわっと冷える。
萩原護くんの目の奥、まるで別の意図を隠してるみたいでゾクっとした。
彼の言葉を信じた都成のピュアさが、逆に痛々しい。
歓迎会のテンションの中でこの会話が挟まる違和感、まさに此元和津也ワールド。
穏やかな空気の裏にある“観察されてる感覚”が、物語の不穏さを一段深くしてた。

ことみ(山田杏奈ちゃん)の笑顔の裏で光る距離感

鳥好きの水町ことみ(山田杏奈ちゃん)、志沢を「ハシビロコウ」って名付ける瞬間の柔らかさ、かわいすぎた。
でもその後の微妙な笑い、完全に“この場にいるけど心ここにあらず”なトーン。
杏奈ちゃんの笑い方が上手くて、都成との温度差がちゃんと見える。
彼女の興味は、恋というより観察っぽい。
都成が想いをこめて歌えば歌うほど、彼女の瞳が遠くを見ているようで、ちょっと切なかった。
「気づいてるのに気づかないふり」って、こういうことなんだと思った。

キバタン(坂東龍汰くん)のリアクション芸が神

坂東龍汰くん演じる木場、“キバタン”のリアクション、全部正解。
都成の歌い出しで腹を抱えて笑う姿、視聴者の代弁すぎた。
彼の明るさが場の救いになってて、笑いのバランスを完全に保ってた。
「おい、卒業式かよ!」のツッコミが自然すぎて、脚本超えてた感。
このテンポ感があるから、重い事件パートとのギャップも映える。
水上くんと坂東くんの空気の対比、今後もっと見たくなるコンビ感だった。

臨時休業のバーガー店に漂う、静かな嵐の前触れ

シナントロープが休業中のシーン、照明の落とし方が見事。
“犯人は自首した”と聞いた瞬間、全員が安心するのに、カメラの動きだけが妙に不安。
望月歩くん演じる田丸の視線、環那(鳴海唯ちゃん)の沈黙、細部が怖い。
この“何も起きてないはずなのに空気が重い”感覚、完全に此元脚本の真骨頂。
物語のテンポが緩んだようで、実は次の事件へのカウントダウンが始まっている。
1秒ごとの静けさが、逆に心臓を叩くような緊張に変わっていった。

まとめ

2話は笑いと不安が同居する、絶妙なカオス回。
都成(水上恒司くん)の“まっすぐすぎる純情”が痛くて愛しい。
志沢(萩原護くん)の無音の怖さ、ことみ(山田杏奈ちゃん)の曖昧な笑顔、キバタン(坂東龍汰くん)のバランス感。
全部が絶妙にズレていて、そのズレがクセになる。
“旅立ちの日に”がここまでミステリアスに聞こえるとは思わなかった。
次回、またどんな“間”で心を掴まれるのか、怖いのに楽しみ。
(あやぴょん)