利人(要潤さん)と彩芽(月城かなとさん)の空気が、会議の時点でピリピリしてて、第6話は序盤からずっと落ち着かない。
社長の剛太郎(村上弘明さん)が強引に話を進めるたび、何かがずれる音が聞こえそうなくらい、御厨一家の温度差が広がっていく感じがあった。
きょうだいげんかっていう言葉に収まらない重さが画面から滲んでいて、見ているこちらまで心がずきっとする回だった。
また“御厨ホームズ”で自殺者…会議室の空気が最初から険しい
御厨ホームズでまた自殺者が出たと報告が入った瞬間、会議室全体が一気に冷える。
剛太郎(村上弘明さん)は、マニュアル通り専門部署で早めに処理するよう指示して、慣れているのか無表情に近い。
一方で、彩芽(月城かなとさん)がマスコミへの発表方針を淡々と伝える姿には、仕事として仕方なくやってきた積み重ねが滲んでいた。
会議の空気は誰も本気で納得していないのに、“組織のルール”だけが淡々と進む感じで、妙に胸がざわつく。
静かに進行しているのに、御厨家それぞれの立場がぶつかり合っているのがひしひし伝わってくる場面だった。
利人(要潤さん)の正論と、剛太郎(村上弘明さん)の圧が衝突
利人(要潤さん)は「隠ぺいは表沙汰になった時のリスクが高い」と真っ当に指摘しているのに、剛太郎は一切聞き入れない。
“今の会社のため”じゃなく、“社長としてのメンツ”を優先しているみたいな剛太郎の姿が、重くのしかかる。
彩芽(月城かなとさん)の「今はまだ社長の代なんだから、従いましょう」という発言も、正しいというより“波風立てすぎないで”のニュアンスが強くて、利人の孤独が一気に増す。
誰も間違ってないのに、誰も正しくない雰囲気に包まれていて、見ている側まで息が詰まりそうだった。
就任先送り宣言と、きょうだいの本音がついに爆発
会議後、剛太郎から利人に「社長就任は先送り」と告げられるシーンは冷たさが際立つ。
そこで彩芽が「社長になってから言えばよかったのに」とつい口出しした瞬間、利人の“刺す言葉”が返ってくる。
「さぞ、いい気分だろうな」という一言は、積もり積もった劣等感と苛立ちが混ざり合った重さがあった。
でもそのあとに続く彩芽(月城かなとさん)の爆発は、それをさらに上回る本音の塊。
「兄貴がちやほやされてる間に、こっちは汚れ仕事を全部やってきた」とあふれ出す声に、どれだけの我慢が詰まっていたんだろうって思って胸が締めつけられた。
“汚れ仕事”という言葉が、二人の関係の歪みを象徴するように響いて、ただの対立じゃなく、“すれ違ってきた年月ごと”ぶつかり合っているのが痛いほど伝わる。
SNSで盛り上がった“御厨きょうだいバチバチ”の声
放送後のSNSでは「バチバチすぎ」「彩芽の方が社長向いてる」「利人より彩芽の腹黒さが勝ってる」など、さまざまな意見が渦巻いていた。
彩芽の本音が爆発した場面は、視聴者の心にも刺さったようで、「妹ちゃんずっと後片付けしてきたんだな…」という同情の声も多く見られた。
一方で、利人の孤独を感じ取った人もいて、どちらに肩入れしたらいいのかわからない複雑さが、このきょうだい関係の魅力でもあると思えた。
“どっちも正しいし、どっちも苦しい”という構図がSNSでも語られまくっていて、視聴者の揺れ幅をそのまま映している感じだった。
まとめ
第6話は、事件そのものよりも御厨家の内部の温度差が深く刺さる回だった。
利人(要潤さん)の孤独、彩芽(月城かなとさん)の苦労、剛太郎(村上弘明さん)の圧。それぞれの立場がぶつかることで、家族なのに一番遠い存在のように見えてしまう。
ただのきょうだいげんかじゃなくて、積み重ねた感情がほどけるようにこぼれ落ちる瞬間が多くて、心が静かにざわついたまま余韻が長く残る。
次の展開を思うと不安もあるけど、この家族がどこへ向かうのか見届けたくなる回だった。
(みかんてぃ)

