第2話、静かな夜の公園でぶつかる感情が痛すぎた。
鳥飼樹(草なぎ剛さん)の沈黙と、御厨真琴(中村ゆりさん)の怒り。
どちらの気持ちもわかるのに、すれ違っていく瞬間がリアルすぎて見ていられなかった。
こはる(風吹ジュンさん)の“何かを隠している表情”が、優しさと悲しみを同時に含んでいて、ずっと胸がざわついた。
人の死を扱うドラマなのに、すごく“生”の感情で満たされていた。
遺品整理人・鳥飼樹(草なぎ剛さん)のまなざしが切ない
草なぎ剛さん演じる樹は、ただの遺品整理人じゃない。
モノを片づけるよりも、人の想いを拾い上げてる。
第2話では、真琴(中村ゆりさん)の母・こはる(風吹ジュンさん)の生前整理を任されるけど、その優しさが誤解を生む。
「悪徳業者じゃないか」と疑われた時の、樹の静かな表情が忘れられない。
何も言い返さないことで、逆に彼の誠実さが伝わる。
沈黙で守ろうとする姿って、こんなにも重い。
真琴(中村ゆりさん)の怒りの奥にある“怖さ”
夜の公園で、真琴が「私は母のことを聞いてるんです!」と叫ぶシーン。
声のトーン、涙のにじみ方、全部が本気だった。
母が泣いていた理由を知りたくて、でも本人には聞けなくて、樹を責めてしまう。
その焦りと不安が、見てる側にも伝わって息苦しくなる。
真琴の怒りって、愛情の裏返しなんだよね。
“知ること”と“知らないままでいること”、その境界に立たされる娘の葛藤がリアルすぎた。
母・こはる(風吹ジュンさん)の優しさが残酷に響く
こはるは娘に余命のことを隠している。
その秘密が、樹の中で重くのしかかる。
真琴に「教えて」と詰め寄られても何も言えない樹の姿が、本当に苦しかった。
こはるの「大丈夫よ」と微笑む顔が、言葉よりも切なかった。
家族って、時に優しさで嘘をつく。
それを知らない側は、裏切られたように感じる。
この三人の関係、見れば見るほど心が締めつけられる。
SNSでも“もどかしさ”が共感を呼んだ
放送直後、タイムラインは“わかるけど苦しい”の声で埋まってた。
「守秘義務で言えないの分かるけど真琴の気持ちも痛い」「母親に聞いて…」「怒鳴らないでほしいけど泣ける」とか。
みんな、誰かの立場に感情移入してた。
このドラマ、どのキャラにも悪意がないのに、傷が広がっていく。
それがリアルで、見終わった後も静かにしんどい。
まとめ
第2話は、怒りと沈黙のぶつかり合いが中心だった。
草なぎ剛さんの静けさと、中村ゆりさんの激しさ。
そして風吹ジュンさんの穏やかな笑み。
それぞれの演技が完璧にかみ合ってて、会話の一つひとつが心に残った。
“伝えない優しさ”と“知りたい愛情”の間にある壁が、こんなにも高いなんて。
静かに泣ける月曜ドラマ、まだ始まったばかりなのにすでに深い。
(みかんてぃ)

