第1話、静かなヒューマンドラマかと思ったら、じわじわと不穏な空気が広がってくる。
鳥飼樹(草なぎ剛さん)の優しい声に癒やされつつも、波多野祐輔(古川雄大さん)が出てきた瞬間、空気の色が変わる。
やさしさと謎が同居してて、ドラマのトーンが一気に深く沈んだ感じ。
誰が味方で誰が敵なのか、まだ全然見えないけど、心がざわつく。
遺品整理人・鳥飼樹(草なぎ剛さん)のまなざしがやさしすぎる
主人公の樹(草なぎ剛さん)は、遺品整理人として人の“終わり”に寄り添う仕事をしている。
そのまなざしがとにかく温かくて、言葉少なめでも思いやりが伝わる。
幼い息子を男手ひとつで育てている設定もあって、彼の“静かな強さ”がにじむ。
現場では、亡くなった人の思い出を整理しながら、残された家族の心まで包み込んでいくような優しさ。
けど、その優しさの裏に、どこか癒えない痛みがあるのがわかる。
見ているだけで、胸が少し締めつけられた。
波多野祐輔(古川雄大さん)の登場で空気が一変
フリーライターの波多野祐輔(古川雄大さん)が登場した瞬間、画面の空気がピリッとする。
「御厨ホールディングス」を嗅ぎまわってる彼の目線、柔らかい笑顔の奥に何か隠してる感じがする。
御厨真琴(中村ゆりさん)の出版記念パーティーでの一瞬の視線、もう怪しさ満点。
言葉遣いは丁寧なのに、どこか計算された間の取り方。
SNSで「古川雄大=怪しいは信頼感ある」って言われてたけど、まさにそれ。
良い意味で不穏。存在するだけでストーリーの温度を下げるタイプ。
10年前の“自殺した息子”という言葉の重さ
波多野(古川雄大さん)が遺品整理会社「Heaven’s messenger」に現れて、
社長の磯部(中村雅俊さん)宛に「10年前に自殺した息子さんの件で」と伝言を残すシーン。
その一言で、物語の空気が一気に変わった。
穏やかな日常に、静かに毒を落とされたような感覚。
鳥飼樹(草なぎ剛さん)の顔に浮かんだわずかな動揺がリアルすぎて、息をのんだ。
このドラマ、ただの人情ものじゃなくて、ちゃんと“過去”の影がついてくる。
御厨家の秘密と、真琴(中村ゆりさん)の存在感
御厨真琴(中村ゆりさん)は、絵本作家として明るく振る舞っているけど、
その笑顔の奥に小さな緊張が見える。
夫・利人(要潤さん)との関係も、どこか形式的で、完璧すぎる生活が逆に怖い。
波多野(古川雄大さん)が「あの女……御厨の(妻)」と呟いた時の目つき、
それが“記者の好奇心”なのか“個人的な執着”なのか分からない。
この三角関係、表面的には静かでも、火種が確実に潜んでる。
SNSがざわついた「怪しいライター」像
SNSでは「古川雄大さん出るだけで不穏」「怪しさしかないのに美しい」「笑顔が信じられない感じが最高」など、絶賛と動揺が入り混じってた。
確かに、彼の演じる波多野は“静かな狂気”を感じさせる。
声を荒げるわけでもなく、ただ立ってるだけで何かが起こりそう。
ヒューマンドラマにスリラーの匂いを混ぜるこのキャラ、絶妙。
第1話からすでに“事件の予感”が漂ってて、油断できない。
まとめ
第1話は、やさしさと不穏さが同居する静かな幕開けだった。
鳥飼樹(草なぎ剛さん)の穏やかさと、波多野祐輔(古川雄大さん)の怪しさ。
この対比が、物語に張り詰めた緊張を生んでる。
「終幕のロンド」ってタイトルの意味も、すでに少しずつ見えてきそうな気配。
ヒューマンドラマの皮をかぶったサスペンス。
次の月曜が待ち遠しい。
(みかんてぃ)