1話、開始15分で完全に胃がキュッとなった。
御厨富美子(小柳ルミ子さん)の登場、空気を一瞬で支配。
笑顔のまま人を刺すタイプの姑、こんなにもリアルで怖いの久々に見た。
鳥飼樹(草なぎ剛さん)の静かな優しさとの対比で、世界の温度差がすごい。
優しさと毒、同じ空間にあるのに、全然混ざらない感じがたまらなかった。
富美子の一言一言が、地味に心えぐる。
草なぎ剛さん演じる鳥飼樹の“静かな人間味”
遺品整理人の鳥飼樹(草なぎ剛さん)が登場するたびに、画面の空気が整う。
派手なセリフがないのに、仕草と目の動きで全部伝えてくる。
息子を一人で育てる姿も、現実味があってジーンとした。
遺品を片付ける仕事の中で、他人の過去に触れながらも優しさを失わない。
草なぎさんの演技って、“声を張らない優しさ”が武器なんだと思う。
富美子(小柳ルミ子さん)の強烈さと対になる静けさが、物語を落ち着かせてる。
この対比があるからこそ、ドラマ全体に深みが出てた。
御厨富美子(小柳ルミ子さん)の“人を刺す笑顔”がやばい
もうこの人、伝説級。
真琴(中村さん)への嫌味、全部ナチュラルに放たれてるのが怖い。
「本当はこういうことは嫁がやるんだけどね」って笑いながら言える精神力。
しかも言葉の選び方が全部、計算されてるっぽくて震えた。
ルミ子さんの表情、眉の角度だけで“この人とは関わっちゃいけない”ってわかる。
SNSで“ワードセンスの天才”って言われてたけど、ほんとその通り。
ただの悪口じゃなく、相手の“弱点”を正確に突くあたりがリアルすぎた。
利人(要潤さん)と真琴(中村さん)の“言えない距離”
富美子の息子・利人(要潤さん)は、完全に板挟み。
母と妻の間で目線が泳ぐシーン、リアルに胃が痛くなる。
真琴(中村さん)の優しすぎる反応がまた切ない。
笑って流してるけど、手が震えてるのがカメラに映ってて細かい。
2人の夫婦関係、冷えてるというより“息を潜めてる”感じ。
こういう静かな崩壊を描くの、TBSドラマの十八番だなと思った。
「子供のこと」ってワードが出た瞬間、空気がピシッと止まったのが忘れられない。
富美子のセリフ一つ一つが“暴力”レベル
「そろそろ不妊治療始めてもらいますからね!」の一言、聞いてて背中が冷えた。
こんなセリフを悪気なく言える人が一番怖い。
小柳ルミ子さんの声のトーンが完璧すぎて、余計リアル。
優しいイントネーションなのに、内容は地獄。
SNSでも「姑がクソババアすぎる」「演技が上手すぎてムカつく」って感想が続出。
嫌われ役をここまで魅力的に演じられるの、逆に才能の塊。
彼女が出てくるたび、全員が呼吸を止める感じがすごかった。
富美子という“悪”が、物語を動かすスイッチ
ドラマ全体を見ると、富美子はただの悪人じゃなく“引き金”。
彼女の存在が、家族の本音を引き出していく感じがした。
息子の利人、嫁の真琴、夫の剛太郎(村上弘明さん)、全員の仮面をはがしていく。
ルミ子さんの圧の前では、誰も演技が軽く見えない。
だからこそ、草なぎ剛さんの穏やかな世界と交わった時、爆発する予感しかしない。
この先、富美子がどんな“終幕”を迎えるのか、気になって仕方ない。
まとめ
第1話から人間関係が重すぎて最高。
鳥飼樹(草なぎ剛さん)の静けさと、御厨富美子(小柳ルミ子さん)の毒。
それぞれの“生”と“死”をつなぐ遺品整理の物語に、心がざらつく。
真琴(中村さん)と利人(要潤さん)の沈黙も、ただの夫婦喧嘩じゃなくて“壊れた信頼”を感じた。
そして何より、ルミ子さんの演技が怖くて美しい。
このドラマ、優しさの裏にある地獄を描くタイプ。
まだ1話なのに、もうハマった。
(みかんてぃ)