『終幕のロンド ーもう二度と、会えないあなたにー』第3話、静けさの中に沁みる優しさと涙(感想)(ネタバレがあります)

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第3話は、音が少ないのに心の中がざわざわした。
鳥飼樹(草なぎ剛さん)と御厨真琴(中村ゆりさん)の会話が、静かな夜に響くみたいで。
優しいのに切なくて、胸の奥がきゅっとなる。
ただの会話じゃなくて、互いの傷をそっと包むみたいな時間だった。
「ペットボトル1本分の優しさ」って、こんなに泣ける言葉になるんだね。

母の病をめぐる告白と沈黙の重さ

夜の公園で向かい合う樹(草なぎ剛さん)と真琴(中村ゆりさん)。
樹が切り出したのは、真琴の母・こはる(風吹ジュンさん)のすい臓がんのこと。
余命3カ月という現実を、やさしい声で告げる樹の表情が痛かった。
こはるから「言わないでほしい」と頼まれていたという誠実さと、今伝える覚悟。
その間に流れる沈黙の時間が、ただの間じゃなく“祈り”みたいだった。
真琴の「寂しくて、腹立たしくて」という言葉に、観てる側の胸も締めつけられる。

「八つ当たりしてもいい」——樹(草なぎ剛さん)の優しさが沁みる

「もしまた誰かに八つ当たりしたくなったら、私を呼び出してください」
この一言、優しさの奥に深い痛みがある。
樹(草なぎ剛さん)は、自分も誰かを失った経験があるからこそ出る言葉なんだと思う。
真琴(中村ゆりさん)の戸惑いと涙、そしてその場に漂う夜風が、全部優しい。
ペットボトルを手にしたままの2人の姿は、ドラマなのに本当にそこにいるようだった。
誰かの弱さを責めずに受け止める、その姿勢が静かに刺さる。

「ペットボトル1本分」の時間が象徴する距離

真琴(中村ゆりさん)が「人が良すぎますよ」と返した瞬間、樹(草なぎ剛さん)は笑って「このペットボトルを飲み終わるまでなら」と言う。
たった数分の約束なのに、そこに“心の距離”が詰まる。
長い時間は無理でも、短い時間で救われることがある。
その“短さ”が、かえって尊くて泣ける。
視線の交わり方が、台詞よりも語ってる感じ。
二人の間に、言葉にできない信頼が生まれてた。

SNSで話題になった“静かなドキドキ”

放送後、SNSには「距離が近づいた」「こんな優しさズルい」「ペットボトル1本分の時間が愛おしい」ってコメントがあふれた。
派手な展開もないのに、こんなに心を動かすのは、言葉と沈黙のバランスが絶妙だから。
誰かの痛みに寄り添うって、こういうことなんだと思える回だった。
見終わった後も、あの夜風の音が耳に残る。
静けさの中にある愛情って、こんなにも力強い。

まとめ

第3話は、声を張らずに心を震わせる回だった。
鳥飼樹(草なぎ剛さん)の優しさと、御厨真琴(中村ゆりさん)の素直な涙。
そしてこはる(風吹ジュンさん)の存在が、その間に光を落としていた。
「ペットボトル1本分」という言葉が、今でも胸に残ってる。
時間にすれば短いのに、感情にすれば永遠みたいな瞬間。
静かな優しさが一番響くってことを、改めて感じた。
(みかんてぃ)

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