『終幕のロンド』第6話、利人との直接対決が想像以上に“昼ドラ濃度”高めで震えた(感想)(ネタバレあり)

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前回、「昼ドラすぎる!」とSNSがざわついたラスト。
あの“電話に出ちゃった”樹(草なぎ剛)の続きから始まった今回は、さらに濃い。
利人(要潤)との静かで鋭い対峙、真琴(中村ゆり)の複雑な胸の内、そしてこはる(風吹ジュン)が語る“覚悟”の重さ…。
大人の揺れる感情がじわじわと胸を締めつける回だった。

利人の“昼ドラ的圧力”が想像以上で息が詰まる

樹が伊豆で高熱の真琴のスマホに出たところからスタート。
電話越しでも丁寧に頭を下げる樹の誠実さが伝わるのに、それを見ていないにも関わらず不機嫌な利人。
「うそだとしたら稚拙ですが」「いずれきちんとお話しなければならない」とか、もう言い方が完全に修羅場のそれ。
不倫をしているのは利人自身なのに、棚に上げまくる姿が視聴者の苛立ちを呼んでいたのも納得。

樹と対面した利人は、さらに嫌味を重ね、「客の父親探しまでとは、きめ細かいサービスで」と皮肉を投げる。
樹が「依頼人に寄り添うのが社長の方針」と静かに返すのもまたじんわり刺さる。
そして核心の一言——
「あなたが妻と何をしようと構いませんよ。ただ、婚姻関係は法に守られている」
この冷たさ。軽い脅し。利人の「支配」への執着が透けて見えて、背中が冷えた。

さらに秘書に「しばらく見張れ」と命じるあたり、もう完全にアウト。
“夫婦関係は破綻してるけど逃がす気はない男”の怖さが出まくっていた。

真琴の「知られたくなかった」が切なすぎる

翌朝、熱の下がった真琴は樹が電話に出たことに怒る。
でもその理由が「これは鳥飼さんと私だけの大切な思い出…」という本音。
怒りではなく、守りたい気持ち。
ここに恋の芽が色濃く描かれていて切なくて苦しくなる。
罪悪感・ときめき・後ろめたさ——全部混ざっている声。
大人の恋の複雑さが一気に溢れ出た瞬間だった。

伊豆で明かされた“こはると佐々木”の優しくて苦しい真実

こはる(風吹ジュン)と、かつての恋人・佐々木の軌跡を追いながら見えてきたのは、“一緒にいられなくても幸せを選んだ”2人の歴史。
涙を見せないこはるに真琴が驚くと、彼女は静かに言う。
「泣くことなんかない。この先何があろうと、私たちの時間は幸せだった。そう決めたの」
「一緒にいられなくても後悔しない。その覚悟ができたから」
この言葉が本当に重い。
こはる自身の強さ、そして愛の形の残酷さと美しさが同時に胸に刺さる。

さらに——
「本気で誰かを守りたいと思ったら、覚悟をもちなさい」
この言葉は完全に樹と真琴への“未来の布石”。
2人も近いうちに、自分たちの心と選択に向き合うことになるんだろう。

樹(草なぎ剛)の誠実さが光る一方で、“揺れる心”も見え始めた

亡き妻への思いを指輪でずっと抱え続けている樹。
人に寄り添いすぎるほどの優しさも持っている。
そんな彼が今、真琴との旅(日常とは違う空間)を通して、確実に心が動いている。
だけど、それを自覚しながらも踏み込めない慎重さ。
このブレーキのかけ方が草なぎ剛さんの演技と相まって余計に胸に迫る。

SNSの反応も大荒れ

「利人、人のこと言えないでしょ」
「利人の執着、何か企んでる」
「樹と利人の対峙シーン、緊張感すごい」
「こはるさんの覚悟が深すぎて泣いた」
「いろんな愛の形があるって思い知らされた」
今回の回は“愛の形”と“覚悟”がテーマのような、静かで重い余韻を残す内容だった。

まとめ

第6話は、利人の本性の濃さ、真琴の揺れる想い、こはるの静かな強さ、樹の誠実さ——
その全部がぶつかって、まさに“大人の物語”として加速した回だった。

これから樹と真琴はどんな“覚悟”を選ぶのか。
そして利人は何を仕掛けてくるのか。
静かだけど確実に動き出す火種。

次回も目が離せない展開になりそう。
(ゆめのん)

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