すべての恋が終わるとしても|第1話“電話で別れよう”真央の一言が刺さりすぎた(感想)(ネタバレがあります)

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1話、静かに始まって静かに壊れていく感じが、逆に心えぐってきた。
羽沢由宇(葵わかなさん)と大崎真央(神尾楓珠くん)、最初の出会いがあんなに綺麗だっただけに、ラストの「別れよう」が余計に痛い。
絵でつながった二人の恋が、時間でほどけていく。
真央の声が電話越しに少しだけ震えてたのがリアルすぎて、涙止まらなかった。
静かな音楽、セリフの間、全部が“終わりの予感”を漂わせてて、初回から切なさ120%。

葵わかなさん演じる由宇の“まっすぐな恋”がまぶしい

由宇(葵わかなさん)の恋の仕方がまっすぐすぎて、見てて胸が痛くなる。
真央(神尾楓珠くん)の描くチョーク画に心奪われて、そこから一気に世界が変わっていく。
「絵を描くのが楽しい」って笑う表情が、恋と成長の両方を映してて美しかった。
遠距離になってからも、“会えるだけで幸せ”って思える彼女の健気さ。
でも、そんな由宇が少しずつ孤独に飲まれていくのが、リアルで苦しい。
葵さんの泣き方が自然で、感情の波がちゃんと見えるのがすごい。
恋が人生のすべてだった人の“静かな崩れ方”、完璧に演じてた。

神尾楓珠くんの“真央”が残酷なほどリアル

真央(神尾楓珠くん)の「別れよう」は、優しさと逃げの中間にあった。
彼なりに考えた末なんだろうけど、電話で言うっていう距離の取り方が現代っぽくてリアルすぎた。
由宇に「優先順位間違わないで」って言っちゃうあたりも、余裕がなくて人間くさい。
神尾くんの声のトーンが、冷たくないのに冷たく感じるのがすごい。
“終わらせる側”の苦しさがちゃんと伝わってきた。
4年の恋を“通話の数分”で終わらせるっていう残酷さ、静かに刺さる。
このドラマ、セリフ少ないのに余韻が多すぎる。

高校時代の出会いが“奇跡”みたいだった

校舎の壁に描いたチョーク画とホースの水しぶき、あの瞬間、恋が始まる音がした。
由宇が“運命の恋”を信じるほどに惹かれていく描写、全部が映画みたいだった。
卒業式の日の告白シーンも、派手じゃないのに心震える。
真央の「やってみなきゃわかんないでしょ?」って言葉が、当時は希望の象徴みたいだったのに、今は皮肉に聞こえる。
この作品、過去の記憶の光が強いほど、現在の影が濃くなる構成が上手すぎる。
“はじまりの美しさ”と“終わりの痛み”が同じ場所で重なってる感じ。

遠距離が“恋の限界”を静かに映す

神戸と東京、2カ月に一度の再会。
画面に映る時間は短いのに、二人の積み重ねた想いが伝わってくる。
でも、少しずつ“会えないこと”が言葉になっていくたびに、関係の温度が下がっていくのが分かる。
「私はただ会えないのが寂しいだけだよ」って由宇の言葉、すごく普通なのに重かった。
遠距離って、“寂しさをどれだけ我慢できるか”の勝負なんだなって思った。
真央の就職決定からのすれ違いも、現実すぎて共感と絶望が同時に来た。

“電話で別れよう”が残した余韻

本音かどうか分からないまま切られた電話。
あの“プツッ”って音が、まるで心の線が切れたみたいだった。
由宇の沈黙が長くて、涙が出そうになった。
SNSで「4年も付き合って電話一本!?」って荒れてたけど、だからこそリアル。
恋の終わりって、突然で、理由もなくて、ちゃんとした別れ方なんてできない。
その不完全さを描いてるのが、このドラマの最大のリアルだと思う。

まとめ

第1話は、“恋のはじまりの光”と“終わりの影”を一本の線でつないだような回だった。
羽沢由宇(葵わかなさん)の無垢さと、大崎真央(神尾楓珠くん)の現実の狭間で、恋が少しずつ壊れていく。
電話一本の別れでも、そこに4年間の想いが詰まってた。
静かで、優しくて、でも残酷。
「すべての恋が終わるとしても」ってタイトルが、1話目にしてもう重すぎる。
このドラマ、きっと“終わり”を描きながら、“まだ終われない人”の物語なんだと思う。
(あやぴょん)