『すべての恋が終わるとしても』、最終回のあの失恋が胸に刺さりすぎた(感想)(ネタバレがあります)

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最終回、息するの忘れるぐらい心がぎゅっとなった。
由宇(葵わかなさん)と真央(神尾楓珠さん)の物語は終わってるのに、画面の空気はまだ恋を抱いてる。
メッセージを送り続ける由宇の姿が、綺麗で痛くて優しくて、涙の温度がずっと喉元に残る。
その一方で、莉津(本田望結さん)と颯(藤原丈一郎さん)のシーンはもう心臓えぐりにきてた。
恋の終わりがこんなにも静かで残酷なのかと実感した回。

由宇(葵わかなさん)が送り続けたメッセージ、その優しさがあまりにも切ない

真央(神尾楓珠さん)を失ってからも由宇は毎日メッセージを送っていた。
返ってこないと知りながら、それでも続ける日常。
その行動が依存じゃなく“愛の継続”みたいで、美しいのに儚い。
やがて届いた「ありがとう」は真央の母・沙知(西田尚美さん)から。
その一言だけで日々がひっくり返る。
スマホ解約の知らせを受け入れながら、由宇の心はゆっくり沈んでいく。
前に進みたくても歩けない、そんな姿が痛いほどリアル。

「だるま堂」で由宇が向き合う現実と、前に進めない心

沙知に連れられた「だるま堂」。
真央の記憶が染み込んだ場所で向き合うのは、別れじゃなく“続きのない愛”。
そこに救いはなく、温度だけが残ってる。
でも誰かと同じ景色を見て泣けるのは、生きてる証みたいに思えた。
ここからの由宇がどう呼吸していくのか、見守りたい気持ちが強く残った。

莉津(本田望結さん)の想いが溢れた瞬間、颯(藤原丈一郎さん)は目を逸らした

莉津が颯を訪ねたシーン、優しい声で近況を話すのがまぶしいのに、全部恋の温度。
「友達と恋人の境界線」
あの台詞を抱きしめたままキスに向かうのに、颯は逃げるように顔を逸らす。
その一瞬で、期待も願いも全部崩れる。
「愛だけど、恋じゃないね」
笑おうとして笑えない声が震えていて、聞いてる側まで胸が痛い。
涙でにじむ視界の中で「妹みたいなもんでしょ?」と作った笑顔。
背中が小さく見えた。

SNSのざわめきが全部わかりすぎて苦しい

「追いかけて」「抱きしめろ」
コメントの叫びが視聴者全員の心の声って感じだった。
颯の誠実さも理解できるのに、莉津の気持ちが報われないのは苦しい。
初恋が終わるときこんな音がするのかと思うほど、静かで痛烈。
恋は終わるけど、ちゃんと誰かの中では続いている。
その事実が、優しさにも残酷にもなる回だった。

まとめ

最終回は、恋の終わりと恋の継続が交差してた。
由宇(葵わかなさん)の強さも脆さも真央(神尾楓珠さん)への想いも、全部そのまま画面に残ってる。
莉津(本田望結さん)と颯(藤原丈一郎さん)は、優しさが噛み合わないだけで傷になるんだと教えてくれた。
恋が終わっても心が生きてるなら、いつかまた愛せるのかもしれない。
忘れられない痛みと温度を残したまま終わった物語だった。
(あやぴょん)