『新東京水上警察』、第9話の嵐みたいな展開に心がざわつく(感想)(ネタバレがあります)

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第9話、海の匂いよりも緊張の匂いが強すぎて、息するタイミング迷うレベルだった。
碇拓真(佐藤隆太さん)と日下部峻(加藤シゲアキさん)が走り回るたび、胸の奥がざわっと波立つ。
事件も人間関係も台風も全部まとめて押し寄せてきて、見てる側まで船酔いみたいに感情が揺れる。
なのに目を離せないのずるい。

黒木謙一(柿澤勇人さん)への疑いが確信レベルに変わる瞬間

碇(佐藤隆太さん)が南極観測船で発見された福本宗介の死と、黒木謙一(柿澤勇人さん)をリンクさせるシーン、空気がピリッと張り詰める。
さらに黒木の派遣会社に登録されていた三上慎吾(松本怜生さん)の名前まで出てきて、疑念がゆっくり濃くなる感じが怖い。
書類の数行だけで、人物同士の関係がぬるっと繋がる瞬間は、静かなのに衝撃度が高い。
碇の目つきが「絶対に逃がさない」って語ってて、真相への道が一気に開いたように見えた。

台風接近の中で事件解決に動く水上警察の焦りと覚悟

東京直撃予想の台風が迫る中で、災害対策本部の準備を横目に、観測船の事件を追う碇たち。
天気図の赤い渦が不吉なのに、彼らの足取りはむしろ迷いなくて、その差が妙に胸に刺さる。
時間が味方してくれない状況で、判断の速さも覚悟の温度もどんどん上がっていく。
荒れる海が背景になるだけで、事件の緊迫感がさらに倍。
画面から湿気と熱が同時に伝わってくるような回だった。

三上慎吾(松本怜生さん)と華絵(花柳のぞみさん)が抱える不安の色

日下部(加藤シゲアキさん)が三上を呼び出すシーンは、静かだけど張り詰めた空気が漂ってた。
恋人の峰岸華絵(花柳のぞみさん)に付き添われて署に現れた三上の表情は、何かを隠してるというより“追い込まれてる”感じ。
黒木との関係について話す声も弱々しくて、聞いてるこっちまで胸がぎゅっと縮む。
嘘じゃないけど、全部を言ってるわけでもない…そんな曖昧さがひどくリアル。
日下部(加藤シゲアキさん)の目線も優しさと疑いが同居してて、心拍数がじわっと上がる。

細野由起子(山口紗弥加さん)の調査で広がる“黒木ライン”の闇

細野由起子(山口紗弥加さん)たちが突き止めた“料亭での密談”の相手に、請負業者だけじゃなく港湾局の人間まで含まれていたという事実。
この一言で事件の枠が一気に広がって、単なる殺人や隠蔽じゃ済まない気配が濃くなる。
料亭って静かな場所なのに、その裏で動いてるのは巨大な利権とか権力の匂い。
細野の表情もどこか硬くて、真相が地面の奥深くに埋まってるような感覚がする。

華絵(花柳のぞみさん)から託された動画データ、そして誘拐の報せ

突然署に駆け込んできた華絵(花柳のぞみさん)の焦り具合が、本当に人を愛してる人のそれで刺さる。
三上が拐われたと聞いた瞬間、日下部(加藤シゲアキさん)の瞳が大きく揺れたのが印象的だった。
さらに託された動画データを再生するときの、あの重い空気。
映像には何が映っているのか、再生ボタンが時限爆弾みたいに見えた。
この回の“静かな恐怖”は、音より呼吸の変化で伝わってくるタイプ。

SNSの感想も嵐のように荒れつつ熱い

放送後のSNSには「展開すごすぎ」「最終回どう回収するの?」みたいな声が溢れ、観ていた人の動揺がそのまま文字になってた。
有馬礼子(山下美月さん)が碇(佐藤隆太さん)を叱責する場面も、迫力が画面から飛び出してたっていう意見が多い。
日下部のお母さんの言葉に涙した人も多くて、「峻は峻らしく生きればいい」の一言の破壊力が話題に。
家族ドラマとクライム要素の混ざり方が絶妙すぎて、余韻が長く残る回だった。

まとめ

第9話は、事件の核心に迫る緊張と人間関係の揺れが重なって、心が休まる瞬間がなかった。
碇(佐藤隆太さん)の直感と行動力、日下部(加藤シゲアキさん)の揺れる感情、三上(松本怜生さん)の弱さ、それぞれが波みたいにぶつかり合う。
台風が迫る外の世界と、心の中の嵐がリンクしてて、見終わったあともしばらく落ち着かない。
最終回の行き先が見えないのに、ちゃんと見届けたくなる回だった。
(りりたん)