【ひと夏の共犯者】第3話、眞希の「殺せる?」が怖すぎて震えた(感想)(ネタバレがあります)

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第3話、最後の一言で心臓止まるかと思った。
澪(恒松祐里さん)の中にいるもう1人、眞希の存在が一気に現実味を帯びてきて、怖いのに目が離せない。
巧巳(橋本将生さん)の“推しを守りたい”って気持ちが、もう純粋な愛じゃなくなってる。
夏祭りの花火、夜風、光の中の影――全部が綺麗で、全部が不穏。
「ここから先は共犯者よ」っていう眞希の声、まだ耳に残ってる。

澪(恒松祐里さん)と眞希、その切り替わりが異次元

澪の笑顔はまっすぐで、まるで太陽。
でも、眞希が出てきた瞬間、同じ顔なのに温度が10度下がる。
声のトーン、視線の流し方、口角の上げ方まで全部違ってて、ゾッとするほど美しかった。
恒松さんの演技、ほんとに一人二役とは思えないレベル。
花火の光が眞希の頬を照らすシーン、妖艶で息を飲んだ。
「ここから先は共犯者よ」って言う時の目の動き、完全に“支配者”のそれ。
怖いのに惹かれる感じ、まさに“魅惑と恐怖の両立”だった。

巧巳(橋本将生さん)の“推し愛”が危険な方向へ

巧巳(橋本将生さん)、もう完全に正常じゃない。
「あなたを守る」と言いながら、守ることの意味を見失ってる感じ。
澪のために嘘をつき、眞希のために罪を重ねようとする。
その境界線の曖昧さがリアルで怖い。
推しを好きでい続けることと、支配されることの違いがどんどん消えていく。
橋本さんの演技も最高で、視線の動きだけで“崩れていく青年”を描いてた。
最後の「分かってる。でも、あなたを守ると決めたから」は、純愛なのか狂気なのか。
あの一瞬の静けさが逆に鳥肌。

モナ(石川瑠華さん)の存在が優しさと不安の境界

モナ(石川瑠華さん)の再登場が、ちょっと救いだった。
幼なじみのあたたかさがあって、澪と眞希の世界にない“日常”の匂いを持ってる。
でも、眞希に「モナを殺せる?」って言われた瞬間、その温度が全部壊れる。
モナが象徴してるのは“現実”。
巧巳がどこまで壊れていくのか、その基準になる存在。
石川さんの穏やかな笑顔が、今後どう裏切られるのかと思うと怖い。
静かな役なのに、ちゃんと心の軸を支えてるのがすごい。

夏祭りと花火、そして恐怖の静けさ

屋台の光、鈴の音、金魚すくい――全部がやけに綺麗だった。
でも、その美しさの裏に潜む違和感がずっと消えない。
ラストの花火のシーン、色彩が綺麗すぎて逆に不安になるレベル。
眞希が花火の明かりの中で微笑む瞬間、まるで“狂気の女神”みたいだった。
このドラマの演出、本当に巧い。
夏の情景が、青春でも恋愛でもなく、狂気の背景に変わっていく。
美しいのに恐ろしい、そのギャップが中毒になる。

まとめ

第3話は、“愛と共犯の境界線”を越える回だった。
澪(恒松祐里さん)の二面性、眞希の支配的な存在感、そして巧巳(橋本将生さん)の壊れゆく覚悟。
全部が緊張の糸で繋がっていて、見ている方の呼吸まで奪っていく。
モナ(石川瑠華さん)の“普通の優しさ”が唯一の救いだけど、それすら危うい。
「殺せる?」という問いに、次回どう答えるのか。
愛が罪に変わる瞬間を、まさに見せつけられた30分だった。
(りりたん)