『シナントロープ』第5話、ことみと折田の“運命の衝突”が震えるほど不穏(感想)(ネタバレがあります)

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第5話、空気が一瞬で変わった。
ことみ(山田杏奈さん)がライブ会場の出口で折田(染谷将太さん)とぶつかる、その数秒が怖すぎた。
笑顔なのに何かが狂ってる感じ、染谷さんの演技がゾクッとした。
「鳥肌立った」「怖いけど美しい」ってSNSでざわついてたのも納得。
あの右腕の傷、光の反射すら伏線に見えた。

シナントロープの静けさが崩れた夜

都成剣之介(水上恒司さん)が働く小さなバーガーショップ「シナントロープ」。
ここまでは“青春ミステリー”の中でも、どこか温度のある場所だった。
でも今回、その日常が一気に歪んだ。
ことみ(山田杏奈さん)が帳簿を前に寝落ちしてる姿に、疲れの色がにじんでた。
大学にも行けず、心の奥で何かを抱えたままの彼女。
都成が恋愛テクメモで必死に話を繋ごうとする姿が、切なくて笑えて痛い。
でもその穏やかさは、次の瞬間、崩れ去る。

ことみの過去が語られた瞬間の静寂

「ねぇ都成、あんたハシビロコウ使って私の周り嗅ぎ回ってるよね?」
そのセリフの棘がすごかった。
そして続く、「子どもの頃、父親に監禁されてたの」。
空気が凍りつくってこういうことなんだと思った。
山田杏奈さんの淡々とした語りが、逆にリアルすぎて震える。
都成(水上恒司さん)は何も言えずに立ち尽くす。
彼女の「シマセゲラ」の話、右の羽から血を流して自分を救ったという幻想のような記憶。
それがこの後の“衝突”に繋がるなんて、誰が想像できた?

ライブ会場での再会:音が止まる瞬間の不安

塚田(高橋侃さん)のライブ、あの疾走感の中で突然音が途切れた瞬間。
ことみ(山田杏奈さん)が「外、出る」と呟いた声が不自然に静かだった。
ライブハウスの出口、照明の残り火みたいな明かりの中で、彼女が誰かとぶつかる。
そこに立っていたのは、折田(染谷将太さん)。
笑顔のままなのに、目だけが動いていない。
ことみが彼の右腕の傷に視線を止めた瞬間、物語全体の温度が5度下がった。
SNSでは「折田=シマセゲラ説」まで浮上。
右腕、血、救い、そして運命。
このドラマ、言葉より“沈黙”の方が雄弁すぎる。

折田(染谷将太さん)の存在感、狂気と美しさのあいだ

裏組織「バーミン」のトップ、折田浩平。
染谷将太さんが演じる折田は、暴力より“余裕”で人を支配するタイプ。
笑いながら近づく姿が、ホラーより怖い。
右腕の傷、筋肉の動き、すべてが意味を持ってるように見えた。
「ムキムキ」「怖いのに目が離せない」ってSNSで話題になったのも納得。
ただの悪役じゃなく、“救いと破壊を同時に持つ人間”。
ことみがぶつかったのは、たぶん運命そのものだったのかもしれない。

都成(水上恒司さん)の無力さが刺さる

都成は、ことみを救いたいのに何もできない。
優しさと鈍感さの境界に立つ彼が、今回いちばん現実的だった。
何も知らないふりで笑っていた時間が、もう戻らない。
水上恒司さんの演技、目の揺れ方ひとつで“焦り”を見せてくるのがすごい。
ことみへの想いが届くより先に、闇の世界が近づいてくる。
「好き」より「守りたい」が先に出てくる恋って、痛い。

まとめ

第5話は、“出会い=破壊”の瞬間を描いた回だった。
ことみ(山田杏奈さん)の過去と折田(染谷将太さん)の傷がつながる気配に、ぞくぞくした。
都成(水上恒司さん)のもどかしさ、ライブハウスのざらついた空気、すべてが伏線のように感じる。
オッドタクシー脚本の此元和津也さんらしい、不穏なユーモアと緊張が共存する展開。
「この先どうなるの?」じゃなく、「この先、誰が壊れるの?」って思ってしまった。
闇の中で光る、あの右腕の傷がまだ脳裏に残ってる。
(あやぴょん)

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