橘くん抱いてください! 第2話の感想(ネタバレあり)

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第2話あらすじまとめ

すみれは、橘との関係が「恋人のフリ」であることを信じながらも、周囲で“交際の噂”が立ち始めることに戸惑う。
社内で噂が広がることを恐れつつ、すみれは橘と柿崎(後輩)との親しげな会話を目にして動揺する。
橘は後輩・柿崎と話す姿が、すみれからすると不安をかき立てる存在となる。
自宅に帰ったすみれは、自分たちの関係を偽りだと感じて胸が痛むが、結局また橘とキスしてしまう。
この回では、「偽り」と「本心」が揺れ動くすみれの視点が特に強調されていた。

すみれの葛藤が浮き彫りに

すみれの視線を通して描かれる不安や自信の揺らぎが、この回の核だと感じた。
「恋人のフリ」という枠組みで始まった関係が、いつのまにか本当の意味を帯びてきて、
すみれはそれを信じたい反面、裏切られるかもしれない恐怖も抱えている。
橘と後輩のやりとりを見て、「私はただのお飾りなんじゃないか」という思いが胸に刺さる。
また、噂が社内に広がるという現実の圧もあって、関係を隠すこと・演じることの負荷が強く出ていた。

橘の態度の揺らぎと曖昧さ

橘の言動もまた、安心材料になりつつも、不確かさを含んでいた。
後輩と親しく話す橘が、ただ明るく振る舞っているようにも見えるが、すみれからすれば距離をはかる態度に映る。
「恋人として振る舞う」ことと「本心を見せる」ことの間で、彼自身も揺れているんじゃないかという気配があって、
すみれとの関係は相互の探り合いになりつつある印象が強くなる。

印象的だったシーンと気になるポイント

印象的だったのは、すみれが橘とキスを交わしてしまう瞬間。
演技的なものとして始まったはずのキスが、すみれにとって“本当の感情”を揺さぶるトリガーになっていて、胸に響いた。
また、社内の噂がじわじわ迫ってくる描写もリアルで、立場を隠すリスクを感じさせる場面が緊張を高めていた。

気になったのは、すみれ側の動機や内面の掘り下げがもう少し欲しかったこと。
なぜすみれは橘と関係を始めようと思ったか、抱える感情の土台がもっと見えると、共感力が強くなると思う。
また、噂・やきもち・誤解の嵐になっていく展開が予見できるけど、どこで話が転ぶか見極めが楽しみ。

今後への期待と全体の印象

第2話を観て、このドラマは「偽りから本気へ」という揺さぶりを丁寧に描いていく作品になりそうだと思った。
特にすみれが自分の心にどう折り合いをつけていくか、橘との関係がどこまで本物になるかが見もの。
また、後輩や社内の人物たちがどう絡んでくるか、話がどんどん複雑になっていきそうでワクワクする。
全体的に、この回も甘さと苦さのバランスが効いていて、視線を引きつける展開だった。
(あいちゃん)