最終話、空気が静かなのに胸の奥だけずっと忙しい感じだった。
栗須(妻夫木聡さん)が見つめる先にあるのは、勝ち負けだけじゃなくて、人の想いが積み重なった時間そのもの。
耕造(佐藤浩市さん)の夢を背負った耕一(目黒蓮さん)と、栗須がどこにたどり着くのか、目が離れなかった。
日曜の夜なのに、感情だけは平日を飛び越えてきたみたいな余韻が残る。
有馬記念に集まった“物語を背負う馬たち”
舞台は有馬記念。
耕一(目黒蓮さん)のロイヤルファミリー、展之(中川大志さん)のソーパーフェクト、そして椎名が所有するレインボーキャンプとビッグホープ。
名前を聞くだけで、それぞれの時間や選択が思い出されるのがすごい。
特にビッグホープが、椎名と耕造(佐藤浩市さん)が一緒に生み出したロイヤルホープの子だと明かされた瞬間、過去と現在が一本の線でつながった感じがした。
レース前なのに、もう胸がいっぱいになる配置。
最後の直線、勝敗よりも重かったもの
直線でロイヤルファミリーが一度前に出た瞬間、時間が止まったみたいだった。
このまま行くのかと思ったら、結果は2着。
僅差で勝ったのはビッグホープ。
負けたのに、画面から伝わってくるのは「終わり」じゃなくて「継承」みたいな感触。
栗須(妻夫木聡さん)の表情が、悔しさよりも何かを受け止めた顔で、それが逆に刺さった。
引退撤回からの再挑戦がくれた安心感
耕一がロイヤルファミリーの引退を撤回した場面、静かだけど強かった。
翌年じゃなく、その先の2026年に戻ってくるという流れも、時間をちゃんと信じてる感じがする。
一番人気で挑んだ有馬記念で、ついに勝利。
栗須(妻夫木聡さん)と耕一(目黒蓮さん)が抱き合って「ファミリー!」って叫ぶ瞬間、言葉が少ないのに全部伝わった。
あの一言に、ここまでの積み重ねが詰まってた。
SNSがざわついた理由、ちゃんと分かる
放送後のSNSは、感情がそのまま流れ出てる感じだった。
「涙が止まらない」「想像を超えたハッピーエンド」「余韻がすごい」って言葉が並ぶのも納得。
毎回泣いてきた人ほど、最終話で回収される伏線の多さに耐えられなかったと思う。
裏切られたというより、信じた先にちゃんと連れていかれた感覚。
それがこのドラマのやさしさだった。
まとめ
最終話は、勝利の物語というより、想いが巡って戻ってくる話だった。
栗須(妻夫木聡さん)、耕一(目黒蓮さん)、そして姿がなくても生き続ける耕造(佐藤浩市さん)の存在が、全部つながってた。
派手じゃないのに、心の奥で何度も反芻したくなるラスト。
終わったはずなのに、まだ少しこの世界に浸っていたい気持ちになる。
(みかんてぃ)

