第3話から続く裁判の行方が描かれる第4話、静かな法廷ドラマのはずなのに、気づいたら心のほうがざわざわして落ち着かなくなる回だった。
証拠が出そろえば答えは一つ、なんて簡単じゃない現実が、じわじわ迫ってくる感じ。
新証拠が出たのに、空気が重くなる不思議
会社側の責任を示す新しい材料が出てきて、原告・四宮(伊東蒼さん)にとっては光が差したように見える流れ。
なのに、画面の雰囲気はむしろどんどん重くなっていくのが、このドラマらしくてちょっと怖い。
勝てそう、って空気の裏で、別の力が動き出してる感じがして、希望と不安が同時に存在してるのがリアルすぎる。
あの場面の衝撃は忘れられない、って思うくらい、ちょっとした会話の端々に不穏さが滲んでた。
門倉の迷いが、法廷の温度を変えていく
「悪目立ちするな」という圧がかかってからの門倉(遠藤憲一さん)、それまでの堂々とした姿から、少しずつ影が差していくのがはっきり分かる。
正義感だけで突っ走れない立場の苦しさが、背中から伝わってくる感じ。
訴訟指揮に迷いが見えた瞬間、法廷の空気が一段冷えた気がして、見てるこっちまで息が詰まる。
正しい判断って何なんだろう、って問いを突きつけられてるみたいで、簡単に割り切れない余韻が残る。
安堂の机にある「辞表」の存在感が強すぎる
ずっとデスクにしまわれたままの辞表、その存在を知っているからこそ、安堂(松山ケンイチさん)の一言一言がやけに重たく感じる。
辞めたいのか、踏みとどまりたいのか、自分でも決めきれてない感じが、表情の端々に出てて目が離せない。
そして門倉からかけられる、思いがけない言葉。
あの瞬間の空気、静かなのにすごく強くて、まさかあの人物が…!って心の中でざわっとする感情が生まれるのも無理ないと思った。
四宮の視線が語るものが多すぎる
原告として法廷に立つ四宮(伊東蒼さん)、台詞よりも視線のほうが雄弁で、状況を全部飲み込んでいるようにも、信じきれずに揺れているようにも見える。
期待していいのか、それともまた裏切られるのか、その狭間にいる感じがすごく切ない。
ただの被害者として描かれないところが、この作品のいちばん残酷で、いちばん優しい部分なのかもしれないって思わされる。
法と正義がズレていく感覚が、じわじわ怖い
制度としては正しく進んでいるはずなのに、心のどこかで「それでいいの?」って思ってしまう展開が続いて、見ている側も試されてる気分になる。
第4話は特に、誰かが悪い、だけでは片づけられない構図がはっきりしてきて、後からじわっと効いてくるタイプの回だった。
静かだけど確実に、大きな流れが動き出している感じがして、法廷の外にある力の存在まで想像させられるのが本当に怖い。
この回を境に、物語の色が少し変わったように感じたのは、きっと気のせいじゃないと思う。

