「テミスの不確かな法廷」第5話の感想|正しさが音を立てて崩れる瞬間【ネタバレなし】

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第5話、かなり重かった。派手な展開があるわけじゃないのに、見終わったあと胸の奥にずしっと残る感じ。静かに進むのに、感情だけが置いていかれない回だったと思う。

書類の中の正義と、人の中の真実

今回いちばん強く感じたのは、「正しい判断」って本当に一つなのかな、という疑問。落合(恒松祐里さん)の姿勢は一貫していて、理屈としては筋が通っているのに、なぜか納得しきれない空気がずっと漂ってる。

一方で、安堂(松山ケンイチさん)が向き合おうとするのは、数字や書面じゃなくて“人”。どちらも間違っていないはずなのに、噛み合わない会話が続くのが、見ていて苦しかった。

あの事件が投げかける違和感

執行官・津村(市川実日子さん)が関わった出来事、言葉にされない部分が多いからこそ、想像が膨らんでしまう。ほんの少しの判断のズレや、見過ごされた事情が、こんな形で噴き出してしまうのかと考えると、背中が冷える。

市川実日子さんの抑えた演技が本当にリアルで、感情を爆発させない分、余計に痛みが伝わってくる感じだった。

対立が生む緊張感

落合(恒松祐里さん)と安堂(松山ケンイチさん)のやり取りは、声を荒げていないのに、空気がピンと張りつめていて怖い。正論同士がぶつかると、こんなにも逃げ場がなくなるんだなって思わされた。

特に後半、視線や間の取り方だけで感情が伝わってくる場面があって、思わず画面をじっと見つめてしまった。

裁く側の揺らぎが残すもの

第5話は、答えを出す回というより、「揺らぎ」を突きつけられる回だった気がする。正しさを信じてきた人ほど、心に小さなヒビが入るような感覚が残る。

見終わったあと、すぐに感想を言葉にできなくて、しばらく考え込んでしまった。その余韻こそが、この回の一番の強さなのかもしれない。