セラピーゲーム 第3話 感想文(ネタバレがあります)― 遊園地デートからホテルへ…“賭け”が“心”に変わる瞬間

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初めてのデートが導く“本当の気持ち”

第3話では、ユカから返された遊園地のチケットを機に、静真(冨田侑暉)と湊(NAOYA)は初めての本格デートへ出かけます。湊の表情がどこか暗く、静真はその気持ちをなんとか晴らそうと全力でエスコートします。すると、クールだった湊が無邪気な笑顔を見せるようになり、静真の中で「湊との時間」がただの“ゲーム”ではなくなっていくのを感じる回でした。
その夜、二人はホテルに宿泊。思い出を振り返りながら和やかな時間を過ごし、湊が「せっかくの泊まりだから」と静真をベッドに誘うシーンは、これまでの“計算”“試し”という関係から、いよいよ“真剣”な距離へ進んだことを印象づけました。

良かったこと

デートの細部が二人の心情を浮かび上がらせる

遊園地でのアトラクション、写真撮影、スナックでのやりとり…ひとつひとつが「二人きり」の時間を丁寧に描いていて、視聴者としても“静真が湊をどう見ているか”“湊が静真をどう見たいか”が肌感覚として伝わってきました。特に、暗かった湊の表情が笑顔に変わる瞬間に、静真だけでなく観ている私も胸が高鳴りました。
また、“ホテルでの宿泊”というシチュエーションが、夜→就寝という自然な流れでありながらも、二人にとって大きなターニングポイントになっていたのも巧みだと思います。

“賭け”から“気持ち”への変化が描かれている

このドラマの出発点は「湊が静真を惚れさせる」という賭けでしたが、第3話ではその枠組みが崩れ始めています。静真が湊に本気で向き合おうとする姿、湊が無邪気さと暗さを同時に見せる姿、この二人の内面の揺れがスムーズに描かれていて、“ただのゲーム”だった関係が“自分ごと”になっていく瞬間を感じさせてくれました。

気になった・もう少し欲しかった部分

湊の暗さ・背景にもう少し触れてほしかった

遊園地デート前の湊の「表情の暗さ」は物語に深みを与えていましたが、その“暗さ”が何に由来するのか、もう少しだけ背景が見えると、湊というキャラクターの魅力・共感度がさらに高まったと思います。たとえば、湊が抱えてきたもの、静真との出会い以前の湊の心情などです。

静真の戸惑いと覚悟の揺れをもっと味わいたかった

静真が楽しもうと決めてデートに臨む姿には好感が持てますが、ホテルで誘われたときの「静真、どう反応する?」という内面の揺れが若干抑えめに感じられました。“賭け相手”だったからこそ感じる戸惑い、“本気の相手”になったかもしれないという覚悟、このあたりがもう一段階描かれていたら、より“心の成長”が際立ったと思います。

感想まとめ

第3話は、デートという日常的な舞台を使いながらも、二人の関係が“変わる”瞬間を丁寧に積み重ねていました。遊園地という楽しい場が、湊の内面の陰と静真の誠実さという感情の軸を浮かび上がらせ、ホテルという非日常が「ただの一夜で終わらない何か」の予感を感じさせてくれました。
「ゲーム」だった関係が、「気持ち」に変わっていく。このドラマが描いているのは、誰かを“落とす”だけではなく、自分自身の心に向き合うプロセスでもあると感じさせられました。
視聴後には「次、どう進むの?」という期待とともに、「このままゲームで終わらせて欲しくない」という願いが芽生いました。

今後への期待と考察

次回以降注目したいのは、湊がなぜデート前「暗さ」を抱えていたのかという謎。そして、ホテルでの誘いに対して静真がどう応えるか、“賭け”だった関係から“選択”になる瞬間を見たいです。
また、周囲(バー「Gambit」の仲間たち、湊の兄、静真の友人たちなど)の存在が二人にどう影響するのかも楽しみです。
このドラマは、恋愛という枠を越えて「傷を抱えた人が誰かを信じることの難しさ」を描いているように思えます。第3話は、その難しさに向き合い始めた、記憶に残る回でした。
(あいちゃん)

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