『ザ・ロイヤルファミリー』、第8話の“定食屋でのあの会話”が優しすぎて心がほどけた(感想)(ネタバレがあります)

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第8話、耕一(目黒蓮さん)が、言葉にするのが苦手すぎて色んな人とズレてしまう感じが胸に刺さった。
栗須(妻夫木聡さん)とギクシャクしていく流れも、耕一の不器用さを分かってるからこそ余計つらいし、“馬への想いだけは純粋なのに伝わらない”あの苦しさが画面越しにこっちにも響いてくる。
その分、定食屋での本音のぶつけ合いは急に空気が柔らかくなって、涙腺がふっと揺れた。
有馬に向かって歩く2人の関係がようやく形になった感じがして、深夜にひとりでじんわりしてしまった。

耕一(目黒蓮さん)の不器用さが一気に噴き出した前半

ロイヤルファミリーを引き継いだ耕一(目黒蓮さん)は、とにかく“言葉にする力”が追いつかなくて、せっかくの想いが全部逆方向に届いてしまう。
ジョッキー交代案を広中調教師(安藤政信さん)に伝えるシーンも、声は強いのに心は揺れていて、若手馬主の椎名展之(中川大志さん)の先進的な考えに引っかき回されていくのが痛いほど分かった。
栗須(妻夫木聡さん)に「もっと僕の味方になってください」って言うのも、本当は“支えてほしい”なのに伝わり方が尖ってしまうのが切なすぎた。
耕造(佐藤浩市さん)の夢を受け継いだ重さがずっと肩に乗ってて、でも背負い方が分からなくて、ずっと苦しそうだった。

翔平(市原匠悟さん)とのすれ違いが刺さる、若さと責任のぶつかり合い

耕一が展之との予定を優先して、広中との食事会に翔平を連れて行かなかったシーン。
そのあとに翔平が「甘えないでよ。俺だってノザキ背負ってるんだよ」と言った言葉の温度が、思ってたより重くて胸が痛んだ。
ロイヤルファミリーの父・ロイヤルホープの歴史を翔平は知っていて、自分の人生にも深く繋がっている。
だからこそ“ファミリーの未来”に対して耕一と同じくらい真剣で、若さゆえの焦りや悔しさがそのまま言葉に滲んでいた。
2人の立場が違うのに、背負ってるものの形が似ているのが、この作品の面白さでもあり苦しさでもある。

警察沙汰の誤解と、耕一の裏の優しさが見えた瞬間

酔っ払いと揉めた件で、栗須(妻夫木聡さん)が迎えに行った時の空気。
耕一が怒られたように見えて、実際は“ジョッキーの翔平を守るために動いていた”と分かった瞬間、胸がギュッとなった。
言葉は不器用でも、行動だけはまっすぐで優しいタイプの人って、一番誤解されやすい。
この一件がのちの定食屋シーンにつながるのが、本当に丁寧な構成だった。

定食屋での“本音”が温かすぎて涙がにじむ

栗須が「社長(耕造)ならどうするか考えてしまった」と謝るシーンに、耕一は静かに自分の中の“答え”を出す。
耕造が亡くなる前に言った
「迷ったら馬のことだけ、自分が信じたことを優先しろ」
この言葉を抱えたまま、一生懸命ロイヤルファミリーだけを見てきたことを初めて吐き出す耕一。
なのに“チームとしての向き合い方”が分からなかったと気づく流れが、ほんとにやさしい。
そして、あの一言。
「僕と一緒に戦ってもらえませんか」
不器用なのに根っこは誰よりも真っ直ぐで、言い方もぎこちなくて、それでも気持ちがストレートすぎて胸が熱くなる。
栗須の「絶対に私を裏切らないでください」という返事も、耕造からの“継承”で、世代のつながりがしっかり映っていて泣けた。

世代交代の痛みと、ロイヤルファミリーへの愛が混ざり合う後半

耕一が広中にもう一度本気で思いをぶつけて、ようやくチームが再始動する流れはスッと胸に入ってくる。
有馬記念で勝つという大きな夢だけじゃなく、ファミリーの“その後の暮らし”まで考える耕一の視線がやっと周囲に伝わっていくのが感動的だった。
ただ、隆二郎(高杉真宙さん)が外れてしまう切なさは、見てて心がちくっとした。
でも展之の馬に騎乗した隆二郎が立ちふさがる構図も、次のステージの幕開けって感じでワクワクする。

展之(中川大志さん)との対話で見せた、耕一の“芯”の強さ

展之が「最強コンビ手に入れちゃった」と無邪気に言った時、他の人なら折れてもおかしくない。
でも耕一ははっきり言う。
「俺はファミリーがいればそれでいい。ファミリーと有馬で勝つ。それだけでいい」
この言葉の強さが、第8話最大のエモ。
周りがどう動こうと、ルールがどう変わろうと、“自分が信じた馬と夢”を最優先する姿が、本当にかっこよかった。

まとめ

第8話は、耕一(目黒蓮さん)の不器用さと優しさが全部あらわになって、栗須(妻夫木聡さん)との絆がようやく形になった大事な回だった。
定食屋での「一緒に戦ってください」と「裏切らないでください」は、耕造(佐藤浩市さん)が遺した想いを受け取って、次の世代へ繋げる瞬間そのもの。
馬への愛も、人への愛も、どっちも同じ強さで持ってる耕一だからこそ、この物語がこんなに胸に響くんだと思う。
ロイヤルファミリーと、栗須と、一緒に進む先の景色がどうなるのか、次回がすでにこわいくらい楽しみ。
(ゆめのん)