第8話、静かに積み上がってきたピースがパキッと合わさった感じで、背中がぞわっとした。
高木将(間宮祥太朗さん)が忘れていた「ドの子」の存在に気付く瞬間、空気が急に冷えたみたいで息を飲む。
ただの同窓会ミステリーじゃない、過去が刺さって痛みになる展開が来た。
SNSが騒ぐ理由、あの一言で全部理解した。
タイムカプセルが呼び起こした“塗り潰された記憶”
小学校の同級生たちが開いたタイムカプセルから始まった連続の不審死。
高木将(間宮祥太朗さん)と猿橋園子(新木優子さん)が手を組み、黒く塗られた6人に迫る流れは、回を重ねるほど呼吸が浅くなる。
塗装会社を営む高木と、記者で広告塔の園子(新木優子さん)、生活の背景が全然違うのに目的だけは同じっていう温度差が良い。
それぞれの視線の先にあるのは「罪」と「許し」で、誰の答えが本物なのか分からないまま進んでく感じが怖くて魅力。
仲良し6人組だけじゃなかった…“博士”の存在
仲間が次々と標的になるなか、忘れていたもう一人のメンバー“博士=森智也”が浮上。
羽立を救おうと動くのに間に合わず、無惨に命が奪われる場面は胸の奥が重く沈む。
和やかな同級生の思い出がそのまま血の匂いに変わるの、残酷すぎる。
晴香(深川麻衣さん)、今國(戸塚純貴さん)、宇都見(木村昴さん)ら大人たちの立ち位置も絡み、記憶と現実の境目がぐらぐら揺れる回だった。
過去の映像=DVDが唯一の鍵なのに、行方不明ってところが余計に息詰まる。
森(森本慎太郎さん)と花音(宮崎莉里沙さん)が繋げたピース
事情聴取後、高木は娘・花音(宮崎莉里沙さん)の学校へ。
そこで担任の名前が“森”とわかった瞬間、画面の色が変わるみたいな緊張。
そして落ちたDVD、花音の瞳に刻まれるその一枚。
子どもの視線で世界が加速する展開に手が止まった。
花音が「パパと喧嘩してるんでしょ?」と言ってDVDを持ち逃げするの、小さな体でストーリーを動かす強さがある。
森(森本慎太郎さん)と対峙する父の背中が頼もしくも痛い。
「悪い子が良い子になろうとしたっていいはず」高木の言葉が刺さる
森を責めるだけじゃなく、過去の罪を抱えて立つ高木(間宮祥太朗さん)自身の痛みが滲む台詞。
羽立を思い涙する森の姿は、ただの犯人じゃない重さがある。
和解の時間があまりに脆くて優しくて、胸に残る。
皆で「イマクニ」に集まりDVDを再生した瞬間、空気が一気に変わるのヤバすぎる。
幼い頃の夢を語る映像、懐かしいはずなのに不穏な音が混じるみたいだった。
そして現れた“瀬戸紫苑=ドの子” 静電気走ったみたいに鳥肌
映像に映る瀬戸紫苑。
「もう一人のドの子」と呟く高木。
森が「思い出しましたか?」と重ねる声。
名前だけで心臓掴まれたように苦しくて、忘れられた存在が物語を裏返す瞬間だった。
SNSが「鳥肌」「やっと来た」なんて沸き立つのも納得すぎる。
忘れた記憶が一番残酷、それを突きつけられる回だったと思う。
まとめ
第8話は、新しいピースが刺さるようにはまって緊張が跳ね上がった。
「ドの子」が物語を飲み込む伏線だったなんて思わなかったし、忘れてた記憶が凶器になる怖さが胸に残る。
まだ終わりじゃない、ここから全部が裏返る可能性がある。
心臓バクバクのまま次を待つしかない回だった。
(あやぴょん)

