第1話、静かな同窓会のはずが、タイムカプセルを掘り起こした瞬間から全部が動き出した。
高木将(間宮祥太朗さん)の描いた“ヒーローの絵”が映ったラスト、鳥肌が立つほどの余韻。
子どもの頃の夢と、いま背負っている罪が交錯する瞬間。
このドラマ、ただのミステリーじゃなくて“心の因果”を見せてくるタイプ。
同窓会が地獄の始まりになるなんて
東京郊外で塗装会社を営む高木将(間宮祥太朗さん)は、地元で家族と平凡に暮らしていた。
かつて「キング」と呼ばれたリーダー的存在も、今はちょっと疲れたお父さん。
22年前のタイムカプセルなんてすっかり忘れてたのに、同窓会で掘り起こすことになって再会。
武田(水川かたまりさん)や桜井(工藤阿須加さん)、土屋(剛力彩芽さん)たち、みんな昔の面影を残したまま。
でも、掘り出した中にあった卒業アルバムが、まさかの“黒塗り6人”という不吉な仕掛け。
一瞬で空気が凍るあの感じ、ゾッとした。
猿橋園子(新木優子さん)の登場で風向きが変わる
華やかな記者・猿橋園子(新木優子さん)が登場した瞬間、場の空気がピリッと張りつめる。
彼女の笑顔の裏にある冷たさ、全部が計算されているみたい。
高木(間宮祥太朗さん)が視線を逸らすたびに、過去の罪が浮かび上がる。
「いじめられた側は忘れられないんですよ」という園子のセリフ、刺さった人多いはず。
優子さんの声のトーンが柔らかいのに、言葉の温度が氷点下。
この瞬間、“復讐”よりも“告白”に近い感情が見えた気がした。
次々起こる不審死、絵が導く“偶然じゃない”連鎖
黒く塗られた6人の中から、まず武田(水川かたまりさん)が転落死。
彼が昔、タイムカプセルに入れた絵は“空を飛ぶ”夢。
そして火事で重傷を負った桜井(工藤阿須加さん)は“消防士”の絵を描いていた。
偶然なんかじゃない。
園子(新木優子さん)が言った「計画殺人だと思ったんです」の言葉が一気に現実味を帯びる。
絵と事件がリンクしていく構成がめちゃくちゃ上手い。
タイムカプセルが過去の罪の“証拠箱”みたいになってて怖い。
「やるなら俺をやれよ」──高木の叫びに見える罪悪感
園子を疑って呼び出した高木(間宮祥太朗さん)のセリフ、「やるなら俺をやれよ」。
罪を自覚してる人間の悲痛な声に聞こえた。
でも園子は“復讐”じゃなく“真実”を選んでる。
だからこそ噛み合わない。
正義と後悔が交差して、見てる側の気持ちまでぐらつく。
間宮さんの静かな怒り、言葉よりも表情で全部伝わるのがすごい。
ヒーローの絵が意味する“矛盾した正義”
ラストに映った高木の絵。
ヒーローがクマを踏みつけてる。
SNSでは「ヒーローになりたかったのにいじめしてたの矛盾すぎ」とざわついてたけど、
たぶんそれこそがこのドラマのテーマ。
「正義」を名乗る人間ほど、誰かを踏みつけてきたかもしれない。
子どもの夢が、大人になって呪いに変わる。
その象徴としての“ヒーローの絵”、意味が重すぎた。
まとめ
第1話は、ただの考察ミステリーじゃなくて、過去の罪をどう償うかの物語だった。
間宮祥太朗さんの揺れる正義、新木優子さんの抑えた怒り。
絵に込められたメッセージが、見終わったあともずっと頭から離れない。
“良いこと”と“悪いこと”の境界線なんて、最初から曖昧だったのかもしれない。
次の犠牲者が出る前に、真実に辿り着けるのか。
もう第2話が待ち遠しい。
(あやぴょん)